西岩部屋おかみさんブログ

大相撲西岩部屋の備忘録として利用しています。【公式twitter】https://twitter.com/nishiiwabeyaです。

2023/02/06 鯵の三枚おろしの練習

お相撲さんはなんでも出来てお相撲さん。
これが親方の考えです。
お相撲さんは、相撲の時だけ会場に通うのではなく、普段から師匠と共に相撲部屋で寝食を共にします。
何のためにそうしているのか。
それは、立派な人間になるためです。
掃除の仕方、着物の畳み方、ちゃんこの作り方、その他全てを相撲部屋で学ぶためであるとお相撲さんたちに伝えています。
相撲部屋の在り方をよく考え、西岩部屋では何事も番付関係なく、皆んなが同じことを出来るように、何度でも練習します。

本日は、若金子、若大根原、若箭原、里田中が鯵を捌きました。若金子、若大根原、若箭原は二回目、16歳の里田中は今日が初めてです。


若金子は筋が良いです。



若大根原は動物大好き!
お魚さんも好きですが、捌く行為に抵抗は無いそうです。


若大根原も2尾目、3尾目でメキメキと上手になりました。






包丁のそばに寄らないようにと娘を離していたことで、透輝の里がまたまた気を遣ってくれて、ずっと相撲をとって遊んでくれていました。
気づくと、畳に仰向けになり、トトロのようになってあやしてくれていました。
本当にいつも有難う。




ちゃんこ番が一段落しましたので、ここで若箭原も参戦です。


久しぶりだったこともあり、手順を確かめながら。
思い出してからは、スムーズに上手に捌いていました。
着物の畳み方も魚の捌き方も、何度も何度も繰り返し、慣れていくことで身に付きます。





里田中は、なんと!小学校の家庭科の調理実習の時に捌いたことがあるそうです。
子供の頃から何でも経験を積むことは財産です。西岩部屋でも、相撲と直接関係ないことであっても、皆んなに幅広くいろんな経験を積んで欲しいと思っています。




9尾全て捌き終わりました。
三階の親方のところに、それぞれ自分が捌いたアジを持って行きます。





「お疲れさんでございます。
自分が捌いたサバを持ってまいりました。」
との天然発言も飛び出し、一同大笑いの一幕もありましたが、親方から、「皆んな上手に出来てる。」との言葉を頂きました。






三階でサッとアジフライにして、二階の大部屋におろします。




冷凍物ではない生の鯵から作ったアジフライは、ふっくらとしてとても美味しいです!
皆んなが一生懸命捌いてくれた鯵ということで、更に美味しさ倍増!
これが、相撲部屋の日常です。