いろいろ出来るようになりました

空の青さに、秋の気配を感じる頃となりました。

名古屋場所を終え、親方と若野口は名古屋からそのまま夏巡業へ。
浅草の西岩部屋は、この夏、親方不在の生活でした。

ちゃんこ場には毎日全員入ります。

この2人はまだ15歳です。

『きのこのバター醤油ソテー』

『豚キムチ』

若藤岡が若小菅に切り方を教えます。

豚肉と玉ねぎを最初に胡麻油と調味料で揉み込むのがポイントです。

後ろで見守る班長若中谷。

若小菅に声を掛け、バットを受け取り洗い物をしてくれています。兄弟子だからといって偉そうにすることは一切ありません。

鶏きのこ鍋

そして昨夜は、この機会に全員玉子焼に挑戦してみようということになりました。

巡業の移動のバスに揺られながら、親方が動画や写真を待ちます。

「よくがんばりました！」と返信がきました。

全員でちゃんこ作り、全員で後片付け。
自由時間はとても短くなりますが、その分この期間にたくさんのことを覚えました。

今日の夕方、親方や兄弟子が帰ってきます。

メインの鍋は何鍋にするか、副菜は何と何にするか、またみんなで話し合って決めてください。
頑張ってくださいね。





これで、私があなた達とちゃんこ場に立つ日々は一旦終わりです。

明日からはこれまで通り、また親方に、代々受け継がれる相撲部屋の味を教わってください。
近い将来、もう親方がちゃんこ場に立たなくても、自分たちだけでちゃんこのメニューを決め、自分たちだけで何でも作れるようになるでしょう。
それが本来の相撲部屋の生活です。




皆んなのお陰でよい経験をさせていただきました。
班長の若中谷をはじめ、若藤岡、若松永、若小菅に感謝いたします。
皆んなには "体はしんどいけど、心は充実している"

そんな風に思ってほしいといつも思っていました。
若佐竹、若野口、なにより西岩親方が居てこそ西岩部屋ですが、今のこの雰囲気も私は大好きでした。
何気ないかけがえのない日々をありがとう。



さあ、これから親方と兄弟子のために、ちゃんこ作り開始です。