43歳

8月8日

夜21時半、自宅階のインターホンが鳴りました。
一日を終え、班長がちゃんこ銭と鍵を持ってくる時間です。

いつものようにドアを開けますと、
いつもと違う光景が。

浴衣に着替えて正装した全員の姿がありました。
先頭の若中谷は大きなホールケーキを持っています。

「おかみさん、お誕生日おめでとうございます」

寡黙な性格の若中谷。
そんな若中谷が、誕生日に気付き、"何かしよう！"と提案し、ケーキを買うことをみんなで決めてくれたようです。

もうあとは寝るだけの時間帯ですのに、こういう時はちゃんと浴衣に着替えるものだと考えて、Tシャツ短パンから、みんなでせっせと浴衣に着替えたんだろうなという背景が見え、その行動に感動しました。
兄弟子がいなくても、仕事だけでなく気持ちも姿勢も成長しています。


巡業地が東京だったため、この日も一時帰宅していました親方も、「なんで知ってるの？」ととても驚いていました。
もう遅い時間でしたが、三階の自宅の和室でみんなでケーキを食べました。

親方が、「このグラスはね、江戸切子といって...」などと今日は相撲以外の話をして、家族団欒のようなリラックスしたひと時を過ごしました。
若中谷、若藤岡、若松永、若小菅、
本当にありがとう。美味しかったです。
ご馳走様でした。




そして、
この日は、所用で今は部屋に居ない若佐竹からも、お祝いの電話がありました。
メールではなく電話というところが、若佐竹らしくてとても嬉しかったです。

つい先日、大阪府相撲連盟の方よりご報告を受けました。若佐竹が来て練習を見てくれたととても喜んでくださっていました。
しっかりやっているようです。




なんてことのない一日に、彩りを加えてくれたみんなに、心より感謝申し上げます。

8月12日午後4時【追記】

若野口もケーキのメンバーに入っていることを知りました。巡業で大変な中、ありがとうね。

また次の誰かの誕生日にはみんな揃って一緒にケーキを食べましょう。

あと2週間、体に気をつけて頑張ってください。