3月31日
陽も暮れかけた頃、
ことよんに、カランコロンと下駄の音が鳴り響いてまいりました。
着物姿でキャリーケースを転がし、
パンパンに膨らんだスポーツバッグを斜め掛けし、
その斜め掛けした胸の辺りに
荷物の入ったスーパーのビニール袋をくくりつけ、
破れて提げられなくなった紙袋を抱きかかえ、
ようやく5人の力士たちが西岩部屋へ到着しました。
もうその姿の可愛らしいこと。
西岩部屋の住所は
東京都台東区寿4丁目4-9でございます。
ことぶきよんちょうめ、通称『ことよん』です。
雷門の赤い大提灯から徒歩で8分。
美味しい食パンのお店として全国的に有名な『ペリカン』からは徒歩2分の場所に西岩部屋ができました。
『西岩部屋』
青森ヒバに書かれた力強い文字は親方自ら筆をとり、納得するまで何度も書き直したものです。
重い荷物を一旦置いて、近くのお蕎麦屋さんまで歩き、皆んなでお蕎麦を食べました。
創業90年の「甲州屋」さんです。
この辺りは何代も続く老舗店がたくさんあるそうです。
この日、少し町内を歩きましただけで、たくさんの方々がお声を掛けてくださいました。
「お待ちしてましたよ」
「これから応援しますね」
と温かいお声ばかりで、有り難い限りでございます。
これから、ことよんでの暮らしが始まります。
この町のお役に立てますよう、明るく、礼儀正しくお相撲さんらしく、皆様とのふれあいを楽しんでまいりたいと思います。
寂しくなったらスカイツリーを見ましょう。
若佐竹、若野口、若中谷、若藤岡、若松永がまだ生まれる前に流行った歌の歌詞です。
後半、一部添付させていただきます。
"どんなに高いタワーからも
見えない僕のふるさと
失くしちゃだめなことを
いつでも胸に抱きしめているから
遠く遠く離れた街で
元気に暮らせているんだ
大事なのは変わってくこと
変わらずにいること
同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
だれよりも今はみんなの顔
見たい気持ちでいるけど
遠く遠く 離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい
僕の夢をかなえる場所は
この街と決めたから"
失くしちゃだめなことを
いつでも胸に抱きしめているから
遠く遠く離れた街で
元気に暮らせているんだ
大事なのは変わってくこと
変わらずにいること
同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
だれよりも今はみんなの顔
見たい気持ちでいるけど
遠く遠く 離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい
僕の夢をかなえる場所は
この街と決めたから"
ここで頑張って、地元の英雄になってください。