相撲でも生活面でも、変わろう変わろう、もっと頑張ろうとしている若新。
昨年2月1日、入門前に通っていた相撲道場の恩師である千葉先生（元幕下新花山さん）が逝去され、当時若新は、何日経ちましても、「まだ生きてる気がして。」と申しておりました。
入門から昨年1月まで、場所中取組がある日はいつも電話があったそうです。
この一年、場所中、電話が鳴らないことで、段々千葉先生がいなくなった事を実感し、先生の教えを思い出しながら頑張っている姿は、こちらから見ても本当によく分かりました。
だからこそ、最近、部屋で小さな失敗が続いてしまうと、落ち込みを隠せませんでした。
小さな失敗でも凄く落ち込むようになったことが大きな成長です。
落ち込んだ後、どうするかな、どうなるかな、と見守っていた中、
そういえばと。
今日は若新の眼科の予約が入っているので、（睫毛がとても長い上に逆睫毛のため、伸びて眼球を傷付ることを防ぐため、定期的に抜いていただいています。）、保険証を渡すために若新を呼びました。
「掃除の時間と重なっているけど、眼科の時間優先で行ってきてください。」と伝えました。
誰の時でも部屋ではそうしています。誰かが抜けた掃除個所は、他の皆んなが協力し合って掃除します。
いつもならば、「はい。ごっちゃんです。」で話は終わるのですが、若新は、「今から昼寝の時間ですが、早く起きて自分の担当の場所やります！今日は燃えるゴミの日だったからゴミ箱の中も掃除したいですし、いつもより時間が掛かるので、他の人に替わってもらうのも悪いので。」と。
本当に早く起きて掃除を終えていました。
寒い中、ゴミ箱の中を水洗いしたようです。
眼科へ出発！
「耕司は優しい子です。よろしくお願いします。
相撲も頑張って欲しいけどな！」と千葉先生の大きな手で肩を叩かれ、「はい、、、」と苦笑いしている光景が懐かしく思えます。
