朝7:00
親方より先にお相撲さんたちだけで九州に発ちます。
若大根原が傘を2本持ってくれています。
手術してまだ間もない若箭原を気遣ってのことでしょう。
若大根原も同じ手術をしています。
怪我をすると得るものがあります。
それは、怪我をした仲間の気持ちが痛いほど解ることです。どんな経験にも学びがあり成長に繋がりますことを、相撲部屋の集団生活の中で日々感じ、優しく豊かな心を育んでほしいと願っています。
九州へは飛行機でまいります。
いつもより、一本手前の角を曲がります。
親方にご挨拶です。
お相撲さんたちの姿が見えなくなり、ついさっきまで「まつながくん、もうまえのひといってるよ。はやくいかなきゃ!」とはしゃいでいた5歳の娘が突然、しくしくと涙を流して泣き出しました。
いつも変顔の作り方を教えてくれて笑わせてくれたり、優しく声を掛けてくれていたお兄さんたちが皆んな居なくなってしまい寂しいと、しばらくそのまま親方に抱きついていました。
皆を見送りましたあとは、親方と大部屋の大掃除の点検です。
洗濯カゴの中も綺麗に拭いています。
バスマットも畳んで積んでくれています。
ゴミ箱の中も綺麗に洗ってくれています。
マイナス60度の冷凍庫。
こちらは霜を取るのが大変だったと思いますが、とても綺麗です。
普段ホコリがたまりやすい場所も。
もう何でもお相撲さんたちだけで出来るようになりました。
公園の木々は金色に輝いていました。
11月場所はもうすぐです。