大阪場所前に、行司木村一馬が作成いたしました板番付。
親方の陶芸の師匠でもあり、現役時代より長きに渡りお世話になっている方への傘寿のお祝いです。
板番付とは、
木の板に墨書した番付で、こちらは一馬が西岩部屋に来て初めて一人で書き上げました。
行司さんの相撲字は、すぐには真似できない匠の世界です。完成しました際、部屋で見せて頂きましたときには、親方、お相撲さんたちから、思わず感嘆の声が漏れました。
大阪場所を終え、東京に戻り、ようやくお届けに上がる日がまいりました。
車に積む際も、慎重に慎重に。
板番付は、釘を一本も使わず、丁度に採寸されました木をはめ込んで組まれています。
春風に乗って、
親方と都内を車で走りますと、あちらこちらで桜が舞っていました。満開を少し過ぎ、その姿もまた美しく魅せられます。
私たちの世代には、「ここがそうかぁ。」と感動する場所、『桜坂』を通りました。
辺りは閑静な住宅街です。
♫揺れる木漏れ日
薫る桜坂〜
悲しみに似た 薄紅色
先方様は、板番付はなかなかいただける物ではないと、大変驚かれ喜んでくださいました。
東京場所は毎場所足を運ばれています。
どうかお元気でこれからも長生きして、大相撲観戦をお楽しみください。
これからも、皆様に愛され、応援していただける部屋を目指し、頑張ってまいります。
