西岩部屋おかみさんブログ

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2022/02/23 娘が5歳になりました

ニュースを観れば心が痛む毎日で、更新も滞っておりましたが、我どう足掻いてもと無力を痛感するばかりです。暗い気持ちでいるよりも、まずは今日からでも毎日を丁寧に生きようと、心を盛り立て、淡々と相撲部屋の家事に勤しむ日々です。

2月23日 
冬木立に、春の芽吹きが輝かしい晴れし日、
奉祝に祈りを捧げます天皇誕生日という慶き日に、粛々と娘も誕生日を迎えました。
西岩部屋から程近い『駒形どぜう』さん、浅草消防署と、至る所で日本国旗が掲揚され、青空に揺れています。

陛下の記者会見をテレビで拝見し、インターネットにてその全文を読ませて頂きましたが、優しいご表情そのままの、思いやりに満ちたお言葉に、深く感銘を受けました。


一部抜粋ではありますが、
表現の自由は誰もが尊重すべきだとした上で、
『他社の置かれた状況にも想像力を働かせ、
異なる立場にあったり
異なる考えを持つ人々にも配慮し
尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを
願っております。』

あらゆることに通ずるこのお言葉は、子育ての上で、そして部屋のお相撲さんたちの間でもそうであらねばと学ばせていただきました。




夕方、お相撲さんたちが、着物に着替えて皆んなで上がってきてくれました。
綺麗な包装紙に包まれた素敵なお誕生日プレゼントを用意してくれていました。
今は外出できない期間なのですが、その前に買いに行ってくれていたようです。
コロナ禍で協会及び部屋独自の規制も多く、大変な中、いろいろと考えてくれて、自分たちの少ない自由時間を削って買いに行ってくれて、本当に申し訳なく有難い限りです。



ディズニープリンセスの豪華な色鉛筆です!
親方が皆を自宅階に集めて話をする際、娘は黙って隅の方で塗り絵をしています。皆んなそれをよく見てくれているなと感動しました。


早速お礼を書きます。



午前中には、床明が来てくれて、「4人からです。」と娘にサンリオの可愛い紙袋を手渡してくれました。
中には娘のマイブームでありますシナモンとマイメロのものがたくさん!大事に使わせていただきます。







最近、娘には楽しみにしていることがあります。
出逢いは数ヶ月前、コロナ禍が続き、まさに今、若いお相撲さんたち同様、娘をどう心豊かに育てたらよいのか悩みながら、手を引き近所をぐるぐるとお散歩していましたその時、どこからともなく太鼓の音が聞こえてまいりました。
紙芝居です。
浅草公会堂から程近い、浅草たぬき通りの路上にて、『ヨンちゃん』こと、石黒ヨンペイさんが紙芝居を読み、バチを持ち、軽快に太鼓を叩いています。
娘は一瞬で虜になりました。
ヨンちゃんが紙芝居に訪れる土曜日、一本だけお話を聞かせていただく。これが、娘にとって唯一の娯楽の日となりました。

先日は娘に誘われ、初めて親方も一緒にたぬき通りへ。
ネットで検索をして分かったのですが、ヨンちゃんは、なんとまだ高校一年生の16歳だそうです。西岩部屋のお相撲さんたちより若いことに大変驚きました。

ヨンちゃんの座右の銘は、
『明日死ぬかのように生きよ。』

夢に向かって頑張っている人はやはりとても輝いています。







娘にも、何か夢中になれるものに出会い、自分の選んだ道をとことん頑張る人生を歩んでほしいと思います。


5歳になる前に何か達成しよう!と頑張り、4歳11ヶ月で、鶴が折れるようになりました。
こんな毎日ですが、「やったね!」という体験をたくさん積んでいけますように。
そして、子どもたちがこれからも不安な思いをしないよう、平和な未来が続きますように。