西岩部屋おかみさんブログ

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2021/12/14 忠臣蔵

透輝の里の誕生日でもあります12月14日は、
元禄15年12月14日、赤穂浪士四十七士が、吉良邸に討ち入りし、主君の仇討ちを果たした日です。


よかったら皆で召し上がってくださいと、呼出しの正男、奥様より御菓子を頂きました。
お熨斗が掛けられました綺麗な包みを解きますと、美味しそうな和菓子が並んでいます。
両国の老舗の和菓子屋さんの「隅田川もなか」と「吉良まんじゅう」です。

時節に因んだ粋な計らいです。





早速お相撲さんたちと夜食にいただきました。


先ずは、なぜこのお饅頭をこの時期に選んでくださったのか。
パクパクッとお饅頭が皆のお腹に入り、熱い緑茶を啜る頃、親方がゆっくりと話し出します。

昔々、綱吉が将軍だった時代。
今から300年以上前のお話です。
江戸城松之大廊下で、浅野内匠頭吉良上野介を斬り付けたことで、浅野内匠頭切腹を命じられたこと。
主君の仇討ちとして大石内蔵助ら47名の藩士赤穂浪士による吉良邸への討ち入りが行われたこと。
その吉良邸は皆んながお相撲をとる墨田区両国にあること。
四十七士はそこから浅野内匠頭が眠る港区高輪の泉岳寺まで2時間かけて歩いたこと。

12月14日に「赤穂事件」があったことをお相撲さんたちは学生時代に習っていますが、その頃は興味が薄かったようです。
今、吉良邸跡地の近くに住み、自分たちも丁髷をつけた暮らしをしていますことで、興味を持ち、関心が深まりつつあるという様子で耳を傾けていました。

切腹から話は脱線し、立行司はなぜ短刀をさしているのかなど、親方は、大相撲の話も織り交ぜ、皆に印象強く伝えていました。



今、力士であるという自分の存在を軸とし、いろんなことを知り、力士として全国を歩き、知識豊富、心豊かに、色んな話が出来る大人になってください。