2021/03/09 若箭原が16歳になりました

西岩部屋の一番末っ子の若箭原が16歳になりました。若箭原は人としてとても大切なことを入門前からもう既に持ち合わせています。

それは「和」です。

一年間若箭原を見てまいりまして、どうしても訊いてみたいことがありましたので、先日声を掛けました。

「お友達と喧嘩をしたことはありますか。」

返事はすぐでした。

「ないです。一回もないです。」

やっぱりそうかと思いました。

若箭原は一つ一つの言動に、気付く人には気付く、人を幸せな気持ちにしてくれる細やかな気配りと思いやりを添えてくれます。

例えば今日のお誕生日。若箭原の洋服を見て親方はすぐに気付きました。昨年のお誕生日にプレゼントしたadidasのTシャツを着てくれています。もしかしてこれって去年の、、、という親方の言葉に笑顔でコクリと頷いていました。

また普段の挨拶も、しっかり目の前にいる人の目を見て心に届けてくれます。挨拶は声の大きさなどではなく、目線や体を必ずスッとこちらに小刻みに向けてくれること、心の込め方でこんなにも誠実に伝わってくるんだ、と原点を教えてくれるかのようなきちんとした挨拶をしてくれます。

協調性にもとても長けていて、場所後、外出が許可されました期間には、兄弟子に声を掛けて一緒にご飯を食べに行っていました。同期とも仲が良く、いつも周りに人がいます。

決して目立つタイプではないのですが、どんな時も大部屋をさりげなく平和な空気で包んでくれていて、その存在は実は凄く大きいのではないか。

消灯後、親方とよくそんな話をいたします。

今年のプレゼントは、トレーニング用の短パンです。

履いてみました。

ぴったりです。

地元大阪の土俵を楽しみにしていたご家族、お友達に春場所の白星をたくさん届けられますように。これからも元気に稽古、トレーニングに励んでください。

巣立ちの春から一年。

慣れるまでは本当に大変だったと思います。

こんなにも成長しました。

16歳おめでとうございます。

さらに素敵な一年になりますように。