令和元年秋場所
3日目より休場しておりました若龍星が本日より出場いたします。
今場所は、新三段目の場所です。
四股名も若野口 龍星 改メ 若龍星 和雄（わかりゅうせい かずお）と改名いたしました。下の名前は、力士になりましたことをとても喜んでくださっている御祖父様の御名前からいただきました。若龍星自身も御祖父様をとても尊敬しております。
若龍星は今場所前も、どんなにちゃんこ番が夜遅くに終わった日も毎晩土俵に降り、筋トレに励んでいました。
夜の筋トレを始めて、もうすぐ一年になります。
努力には結果がついてくるものです。
秋場所初日には、親方から贈られた雪駄を履いて場所入りし、土俵で新しい四股名を呼び上げられますことを楽しみにしておりました。
休場を余儀なくされる事態は、その矢先に起こりました。
病院でお医者様と親方が最善の判断を下します。
「休場だな」
親方の言葉に、若龍星は「はい」と悔しそうな表情を滲ませました。
出場したくても出場できない。
本人が一番悔しい思いでしょう。
部屋の弟弟子たちは、兄弟子若龍星のその姿を見て、「自分は野口さんの洗濯物をします」「野口さんの浴衣、クリーニングに出してきます」と、率先して動いてくれています。
「若龍星」の相撲人生は、忘れられない始まりとなりました。
肝が据わった力士です。
若龍星なら、こうなりましてもお相撲さんらしく、悔しさも全て力に変えてまた更に強く逞しく成長すると思います。
どんな苦難にも負けない、逆境に強い力士になってください。
秋場所11日目
今日から出場いたします。
不安より喜びが勝りますように。
ありのままの自分で、若龍星としてのはじめの一歩を踏み出してください。
