西岩部屋おかみさんブログ

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2022/02/10 雪の日の朝稽古







2月10日
雪の予報通り、寒い朝を迎えました。
換気のため、時折お相撲さんたちが窓を開けますと、大きな牡丹雪が、ふわりふわりとゆっくり舞い落ちてゆくのが見えます。









印象的でありましたのは、親方の指導に皆が、『意識を持ってアンテナを張っている』という事です。



三番稽古の際、親方が、良かった点、攻めきれなかった点及び改善の手立てを一人一人に細かく指導します。



指導を受ける若金子




指導を受ける透輝の里。
この後、若藤岡も親方の方へさっと体を向けます。


八女の里



若藤岡


透輝の里と若金子

皆が親方の言葉を大事に聞いていました。


例えば、
ラグビーや野球やサッカーの試合でも、ハーフタイムに監督が、「あの場面はこういくべきだった。」「こうなったらこう攻めろ。」と試合を振り返ったりします。
その時に、控えの選手たちは遠くで走り込みやキャッチボールをしているままかといえばそうではありません。チーム皆が集まります。
出ている選手も出ていない選手も、この場面で監督が何をしようとしているのか、監督ならこうするという答えを知るために、意識してアンテナを張ります。

"人が言われていることは自分が言われていることではないので関係ない" ではなく、強くなるために、とにかく親方が発する言葉を聞き逃さない。
稽古中、自分に関係ない場面なんて無い。
今日の稽古は、いつも以上にそういった空気に包まれていました。

実際、親方の斜め後方に座っていました私には、親方の言葉はほとんど聞こえません。
稽古場で親方はそれ程大きく声を張るわけでもなく、目の前の土俵の中にいる力士に向けて声を掛けています。
だからこそ、他の皆んなは、聞こうと意識して耳を澄まさなければ聞こえないのです。


当たり前のことなのかも知れませんが、『自分の番だけが本番』だと思っていないこと。
体を動かしながらも仲間の稽古も見て、皆が一つの土俵に心を集める姿は、稽古に一体感を生み出していました。





透輝の里 八女の里


若金子 透輝の里
息を上げながら、音を上げず、今日の若金子は、途中立てなくなるほどでした。
皆んな必死に強くなろうとしています。









もう次の三番稽古が始まっていますが、親方は「光内、すぐ四股。」と淡々とした口調で若金子を見守ります。

四股を踏む若金子






透輝の里
親方は、透輝の里に「大」という名前を付けましたが、本当にその名の通り、色んな意味で無限大な力士です。






若田中は、今日も元気いっぱいに気合いを発し、稽古場に明るい風を吹かせていました!






手前は若箭原です。
股割りも、日に日に楽に体を倒せるようになりました。

お腹もポーンと前に大きく出て、またお相撲さんらしさが増した若箭原。
これからまだまだ大きく成長しそうで、親方も期待を膨らませています。



今朝はいつにも増して物凄く熱い稽古でした。
若大根原も、寒い中リハビリお疲れ様でした!



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