西岩部屋おかみさんブログ

大相撲西岩部屋の備忘録として利用しています。【公式twitter】https://twitter.com/nishiiwabeyaです。

大相撲春場所初日、全員取組がございます


若佐竹
今場所、三段目昇進を懸けます。
地元大阪です。言葉、食べ物、見慣れた街並み、全てが若佐竹の心を落ち着け、弾ませてくれていることでしょう。

人よりも心配症な性格のため、悩んでいる顔もよく見ます。悩み抜くのは良いことです。
慎重な姿勢が、いざという時、吉となります。
「何とかなる、どうにかなる」と楽観的に考えず、「何とかする、どうにかする」と、あなたは常に一人で考え抜き、そのためにしっかり準備しています。
何事もそうですが、成功の条件は準備が9割、実行が1割です。

食べること一つをとりましても、余計なものを食べ過ぎず、良質なものを勉強して体重増加、筋肉強化に努めています。
治療院を探す際も、鍼灸、マッサージ、電気治療、今の自分には何が合っているのかよく調べてから行動しています。大阪では身体のケアを専門的に学ばれたお兄様も強い味方になってくれているようです。有難いですね。
宿舎に行くと息子の心が和み過ぎてしまわないかと心配し、控えていらっしゃるお母様。
若佐竹は若佐竹で、場所が終わるまでは場所に集中して休養日も実家には帰らないようにしようと思っていて、、、。と同じような事を言っていました。
親子の想いは通じ合っています。

いつも人一倍気が利き、皆んなに優しさを与えてくれ、関わる全ての人を笑顔にしてくれます。
いつも皆んなのことを考えてくれてありがとう。最高の兄弟子です。

今場所、若佐竹自身の相撲で、周りの皆んなを笑顔にしてくれることを願います。

初日、自身が予想していた力士との取組が組まれました。
準備は万全のはず。
若佐竹の朝稽古の集中力を親方は高く評価しています。毎朝全力を出し切っているのは、稽古後の背中の湯気を見れば私でさえもわかります。
落ち着いて。自信をなくした時は、良い時の自分を何度も何度も思い出して頑張ってください。
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弟弟子たちが「無理です」と諦めた、巻き終わりがわからなくなったラップを「こういうのは任せろ。得意や。」と、器用に引き出してくれる若佐竹。
こういったところも頼もしいですね!
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若野口
急成長。
親方はそう申しております。
若野口の心の成長に私もとても驚いています。最初は破茶滅茶でどうしようかと思うほどでしたが、昨年の親方に帯同した夏巡業から帰ってきたあたりからでしょうか。
何事にも身を入れて、相撲部屋の生活をしているのが見て取れます。
夜のトレーニングを覗きましても、その身の入りようは声も掛けられないほどです。
親方に見せるためでも何でもなく、とにかく続けてみる、とにかく体を強くしたい、番付を上げたい。黙々と鍛える動作から、本気の様が伝わってまいります。
ちゃんこ作りも然り、相撲部屋での一つ一つのことに身を入れ、やらされているという空気がどこにもありません。地に足が着いているという言葉がございますが、『西岩部屋に足が着いている』。そんな風に思います。

初日は、大関経験者の照ノ富士さんとの対戦が組まれました。
こんな貴重な経験をさせていただける運の強さに自身が一番驚いていることでしょう。

若野口へ
あなたは毎日トレーニングを積んでいます。
生まれてきてから今が一番強い!
明日はもっと強い!
悔いのない一番になりますよう、祈っています。

昨年5月の千秋楽に初めて髷を結った若野口は、髷を結った記念の写真が室内でのものしかございませんでした。
ずっと気になっていましたので遅ればせながら先日撮らせていただきました。
記念写真はやっぱり残しておきたいものです。
もうすっかり兄弟子の風格を醸し出しておりますが、やはり一人で写真におさまる若野口はどの仕草も可愛いです。子を持つ親御さんは七五三などでこんな気持ちになるんだろうなとしみじみ思いながら、シャッターを切らせていただきました。
何気なく帯を直す様は、現役当時の若の里に本当によく似ています。
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頼もしく、大きくなりました。
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八女の里にも、外に出てきてもらいました。
親方から贈られました雪駄を履き、慣れない足どりの八女の里。
初々しいです。
この大阪場所は、三段目に昇進、若中谷から改名後、初の場所となります。
入門からちょうど一年。
親方の教えを、いつも「はい」と短い返事一つで、こつこつと忠実に守り、稽古に励みました。
親方が思っていた以上の早さで三段目に昇進した八女の里。
故郷、福岡県八女郡までその名を轟かせてください。
_var_mobile_Media_DCIM_127APPLE_IMG_7325.HEIC親方から、指を入れ過ぎないで履くんだよと教えられていました。
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若松永
先のブログでもお伝えいたしましたが、若松永に焦点を当て、取材をしていただきました。
NHKさんが良いものをつくってくださいました。
頑張らないわけにいきません。
お母様は明日のお天気を気にされていました。
きっと、、、
早朝から当日券をお求めになるのだと思います。
16歳の若松永。日々の「ありがとう」を言うのも照れくさい年頃でしょう。
土俵の頑張りを見てもらうことが何よりの親孝行になります。一つでも多く、地元大阪で勝利を届けましょう。
取材の日に両手いっぱいに差し入れを提げて来てくださいました。有難うございます。
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若藤岡
朝稽古見学に小学校、中学校とずっと仲良しのお友達が来てくださいました。
お友達の御両親も若藤岡を熱く応援してくださっています。
その日、若藤岡はちゃんこ番でしたので、稽古が終わると同時にちゃんこ場へ上がりました。お友達は、若藤岡の背中を追い、「あ、、、」と残念そうにしていました。
事情を知った親方から「せっかくだから少しお話ししてきなさい」と許可が下りましたので、神社の前の公園の外周を一回り、二人でお散歩することに。ゆっくりゆっくり歩きながら、遠くに二人の笑顔が見えます。
応援してくれる友人がいるという大きな力が、きっと今場所、ご当所場所となる若藤岡の心の励みになるでしょう。

若藤岡へ
先場所のあなたの涙は一生忘れません。
勝ち越しを今場所必ず見に行きます。
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若小菅
夜のトレーニング。いつ覗きましても若小菅の姿があります。まだまだ細身ですが本当によく食べるようになりました。
69キロ、70キロ、68.5キロ、、、体重の増減に一喜一憂する日々です。先日、72.4キロになりました際には、廊下に置いてある体重計を大部屋まで抱えて持ってきて、光るデジタルの数字を皆んなに見せてくれました。
親方も「廊下から持ってきたのか」と思わず吹き笑いをしておりました。

お客様への感謝の気持ちもきちんと表せていたようです。
今日、朝稽古見学に来てくれた友人から私にメッセージが届きました。
"朝稽古で見学の人が寒いだろうからと親方がストーブをつけるように指示したら、若小菅はストーブの向きを見学者の方に向けてくれたよ。"
何も言われなくても、そういう気遣いが出来るのっていいねと言って頂きました。

三者からこうして部屋の力士の話を聞きますのは、とても嬉しいことでございます。

先場所の勝ち越しの余韻がまだ冷めやらないうちにもう大阪場所ですが、序二段の土俵でもまた独特の粘りのある相撲を見せてください。

写真は親方が撮りました夜の自主トレ時のものです。
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若鳥海
鳥海塁くん、若鳥海として今場所、前相撲をとります。ここから始まります。
今が記念すべき始まりの瞬間です。何年経っても大事な想い出になる場所です。
お相撲さんになった喜びを噛み締めながら、堂々としっかり土俵に上がってください。
相変わらず部屋で機敏に動いてくれています。
先日、宿舎の神社の社務所の玄関口でのことです。重い荷物を八女の里と運ぼうと致しましたが持ちきれず、「もう一人呼んでこようか」と私が言った声を、若鳥海が二階の大部屋で聞き、すぐに駆けつけてくれました。
「どうして?」と尋ねますと、「聞こえたので来ました」と笑顔で段ボールを持ち上げてくれます。
笑顔で仕事ができる。
この前向きな姿勢は、きっと相撲にも通じることと思います。どんな色を出してくれるのか、親方とともにとても楽しみにしています。

写真は新弟子検査の朝、
親方撮影です。
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公輝
撮りためた写真がたくさんございます。
ですが綺麗な装束姿は、土俵で初披露して欲しいと思います。
本人はとても緊張しているようなのですが、遂にあと数日で前相撲を裁かせていただくため、初土俵を踏みます。
ここまでの公輝の努力は、涙ぐましいものがございました。「行司に体重は必要ない」と体重管理も徹底し、皆んながお昼寝をしている中、運動をしたり、公園で所作の練習もしました。直向きに頑張ったこの2ヶ月半、早く皆様にその姿をご覧いただきたく存じます。
真っ直ぐな心同様、伸びのある良い声をしています。西岩部屋初の行司公輝に是非ご注目ください。




2日間降った雨が上がり、
太陽の光が降り注ぐ中、
住吉神社さんにいただきました絵馬を掛けさせていただきました。
昨年の絵馬もございます。台風で全て飛んでしまったそうなのですが、見つけ出し、綺麗にしてまた掛けてくださったそうです。有難うございます。
それぞれに昨年の絵馬に重ねて掛けさせていただきました。
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前相撲の若鳥海、公輝以外、
大阪場所初日、6名全員の取組が組まれました。





良い場所になりますように。