西岩部屋おかみさんブログ

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土俵築き

4月28日
この日は土俵築きでした。

土俵は当たり前のようにそこにあるものではなく、呼出さんが全て手作業で作ってくださいます。
西岩部屋創設後、初めての土俵築きです。
建設中も田子ノ浦部屋の光昭さんをはじめ、稽古場に土を入れる作業など、呼出さんには何度も西岩部屋に足を運んでいただき、本当にお世話になりました。

粘り気のある荒木田の土を掘り起こします。
国技館と同じ土を使いたいという親方のこだわりでございます。

呼出さんに教わりながら、お相撲さんたちも一生懸命お手伝いしてくれました。
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土俵築きのお手伝いの経験のある若野口は、若小菅に優しく教えながら。若小菅はしっかりと聞き、その通りに実践していました。
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若中谷はとても丁寧で細やかに土をほぐしてくれていました。
若藤岡は力強くスコップを入れ、汗を飛ばして作業していました。
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田子ノ浦部屋の光昭さん、峰崎部屋の弘行さんには、大阪場所の宿舎の土俵築きでもお世話になりました。いつも有難うございます。
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峰崎部屋の正男さん。
有難うございました。
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俵も入り立派な土俵が完成致しました。
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稽古場の木札は、田子ノ浦部屋の隆男さんが書いてくださいました。
親方も隆男さんの文字にはいつも惚れ惚れし、見入ってしまいます。
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背の高い若野口が木札を入れてくれました。

こうして稽古場だけをとりましても、一門の皆様に大変お世話になっております。
一門は親戚関係です。
だからこその絆をとても感じます。

行司さんたちがいらっしゃっても、呼出さんたちがいらっしゃっても、作業が終わり、自宅の和室でお茶をお出しする際に会話を聴いておりますと、師匠の話、師匠の師匠の話が多いです。
思い出話に花が咲いているようでございます。

若い頃の想い出を共有できる仲、その絆があってこそ、こうしていつまでも助け合える良い関係が築けるのだろうなと思いました。

日付が変わりまして、今日4月30日は西岩部屋土俵開き・落成祝賀会でございます。

一門の関係者の皆様に多大なる御尽力をいただきます。

自分たちだけでは部屋は建てられませんし、土俵を作ることもできませんでした。
そのことがよく解り、今日を迎えます。

お相撲さんたちには、お昼寝の時間を削ってもらい、早朝から夜までとても大変な一日になると思いますが、7人のお相撲さんたちは皆んな"自分たちの部屋のために皆様が集まってくださる"という想いをしっかりと持って務めてまいります。

消灯時間前に、明日の詳細を携帯のメッセージで個々に伝えました。
「がんばります」という力強い返信に胸が熱くなりました。

お目出度い一日です。
笑顔で頑張りましょう!




20年後、25年後、、、
皆んなが部屋開きをする際は、この大変だった準備のこと、仲間で助け合ったことを、思い出してください。