西岩部屋おかみさんブログ

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2022/06/19 父の日

浴衣に着替え、正装してお相撲さんたちが自宅階へ上がってきてくれました。
代表して透輝の里が立派に大きな声で感謝の気持ちを述べ、父の日のプレゼントを手渡します。




透輝の里のお辞儀に合わせて、他の皆も廊下の奥で頭を下げてくれています。


「ありがとう。」と親方が笑顔で受け取ります。

電気ブランとワインケーキをいただきました。



普段は、冗談が好きで皆んなを楽しませて場を盛り上げたりする親方ですが、やはり弟子たちの前では、そういう訳にはまいりません。
部屋の皆んなには、人として真っ直ぐに伸びてほしいと願い、正しく厳しく指導しています。

男女平等の現代で、各家庭の「父親像」も多様化されてはいますが、西岩部屋は西岩部屋としての「父親像」が親方の中にはあります。
威厳を持ち、子どもたちに"ちょっとこわい存在"を演出をするのは何のためか。
果たしてそんな威厳は今の時代必要か。

それでも親方はここに重きを置いています。
親方は部屋の決裁者です。
物事の善し悪しを判断する人、
最終的に決断する人、
同時に、結果に対して全責任を負う人です。

だからこそ他の誰よりも自分に厳しく。
子どもに厳しくするのであれば、それ以上に自分に厳しくしなければなりません。



覚悟がないと、子どもたちに威厳なんて感じ取ってもらえません。



部屋の舵取りは親方です。
大海に出て、皆んなを迷わせてはいけません。その責任から、こんなに厳しくなるんだよ、と、申しましても果たして全員の心に伝わっていますでしょうか、、、。
他方、同じように若の里自身が20歳くらいの頃、師匠の厳しさを自分も理解できていなかったかな、、、。トホホ、、、、、と笑いながら照らし合わせの日々です。


夜中までそんな話をしながら、親方は皆んなからいただいたワインケーキを美味しそうに頬張っていました。


明日からも、正しく厳しく愛情を持って、皆とこのかけがえのない日々を過ごします。