12月14日
透輝の里が遂に二十歳の誕生日を迎えました。
親方と二人で写真を撮るのは、三段目昇進以来ですね。
ケーキはいつもの「Clair de lune」さんです。
今回は大きなケーキをご用意くださいました。後ろには必勝の文字が。
皆で美味しくいただきます！
部屋の皆んなで記念撮影。
若箭原は治療のため不在です。
こうして弟弟子たちに囲まれる透輝の里を見ますと、知らず知らずのうちにすっかり兄弟子の顔になっているなと思います。
西岩部屋では、年長者の八女の里が指揮を執り部屋を一つの方向へ引っ張っていってくれていますが、その傍らで全体のバランスを見てくれているのは、透輝の里です。
大掃除の時や、地方場所へ向かうための荷出し、どのような時も、自分に与えられた仕事だけでなく、皆んなの進み具合も見る、先を計算する力を持っています。一人一人の性格に合わせた声掛けも非常に上手です。
透輝の里のような兄弟子は、必ずや必要ですので、西岩部屋といたしましては有難く大変助かっています。
類い稀な人間力の高さを持ち、何事にも潔い性格です。それは15歳で入門した頃から全く変わっていません。
失敗した、物を壊した、という際には、コソコソと隠す事や知恵を絞って誤魔化す事を考えず、どんな時にも本当のことだけを言える強さも持っています。
最近では、「ちゃんこ銭」を入れている袋のジッパーの部分が少し壊れただけでも、親方にすぐに謝りに来ていました。
注意された回数は評価を下げた回数ではありません。すぐに素直に謝り、前を向けば、それは成長の回数です。
この5年を振り返りますと、その堂々とした生き方のお陰で、親方からも力士たちからも、透輝の里は"嘘をつかない"という周りから厚い信頼を得ています。
不思議な成長の仕方を見せてくれる力士です。
二十歳になり、自分というものが少し分かり始め、将来を考えながら生きている兆しが見えます。
これからも皆んなの笑顔の中心にいる透輝の里でいてください。
「輝透（きずく）」という自身の名前のように輝かしい20代になりますように。
