西岩部屋おかみさんブログ

大相撲西岩部屋の備忘録として利用しています。【公式twitter】https://twitter.com/nishiiwabeyaです。

2022/02/01 お陰様で西岩部屋4周年

温かな日差しの冬晴れで、2月が始まりました。

本日は西岩部屋の誕生日です。
2018年(平成30年)2月1日、元若の里 西岩が西岩部屋を創設することを承認され、独立いたしました。









部屋でささやかなお祝いをと、親方が「叙々苑」の焼肉弁当を買ってきてくれました。
皆んなまだ「叙々苑」には行ったことはないのですが、高級な焼肉屋さんだということは知っていて、とても喜んでくれました。




デザートは、チョコバナナパフェです。



締めは、濃いめに淹れた熱い八女茶をいただきました。



あっという間の4年間でした。
しかしまだまだ。
親方の定年まで、あと20年あります。
部屋が終わりに近づく頃、どんな答え合わせが待っているのか。そう思いますと、今はただ、親方が信じて決めた道を迷わず突き進むのみです。



親方の思いは全くぶれることはありません。
『強い力士である前に、
人として立派な人間になってほしい。』

そしていつも申しますのは、
15歳で入門し、たたき上げで育った。
自分もたたき上げの力士を育てたい。



一方、
中学校では周りの子たちより、ひと回りふた回り体が大きく、"関取になりたい" という夢と希望を抱いて、入門してきた西岩部屋のお相撲さんたち。
入門何年目くらいでこうなりたい、ああなりたい、という目標も持って相撲部屋に飛び込んだことと思います。
簡単なように見えていたわけではないけれど、実際に相撲界へ入ってから分かる番付を一枚上げることの大変さ。
家族や友人の期待に満足に応えられないもどかしさ。
強くなるには毎日の積み重ねですが、逆もまた然り、先の見えない毎日の積み重ねが自分を弱くしてしまうこともあることでしょう。

先日の千秋楽の打ち上げの会で、親方はある一人の力士が総括を述べた際、いろんな言葉を掛けた後、最後に、「負け越したということは、もっと努力をしないといけないということだ。」と厳しい言葉をかけました。
その子が人一倍頑張っていることを知っていての言葉です。
その子が、負け越しが決まった日、目に涙を溜めて帰ってきたことを見ていての言葉です。

そこで折れるか奮い立つか、いろんな角度から、本人を見ています。

場所後の一週間の休暇の間も、その負け越した力士は、夜は土俵に降りてきて、汗を流しました。




コツコツ頑張っている子たちにこれ以上どんな言葉をかけてよいのか分からない時があります。
「惜しかったね。」も、「次頑張ってね。」も、本当に軽々しく刺さる言葉のような気がして、躊躇してしまいます。



そのような時、以前取材をして頂きました相撲レポーターの方に頂きましたメールを見返します。
「おかみさんへ
たたき上げのお弟子さんは時間がかかりますが育てがいがあります。親方を信じて頑張ってください。」





長く成長を見せてもらえる幸せを与えて頂き、若い皆んなに感謝しなければいけません。
やる気がある子は当たり前に可愛いですが、やる気がなかなか出なくてハァ〜っとなっている子もまたものすごく人間らしくて可愛いのです。
頑張らなくていい日もあったり、、、。
相撲部屋の365日は、成長に合わせていろいろです。

毎日お疲れ様。
毎日ありがとう。
5年目もさらに団結して、思い出に残る時間を過ごしていきましょう。