築地市場

9月25日
予報通りの雨です。
傘の絵が並ぶ週間天気予報を眺める日が続いていました。傘の絵が太陽の絵に変わることはなく、当日を迎えました。

秋場所前から、「秋場所が終わったら皆んなで築地に行きたいね」
親方とそう企てていました。

築地市場は、来月10月6日には閉場し、豊洲に移転いたします。

その前にお相撲さんたちと美味しいものを食べに行って、場内を見学させていただきたいと考えていましたが、雨ではお相撲さんたちが大変ではないか、そんな会話を繰り返していました。

「やっぱり行こう」
前日の夜に皆んなを誘いました。

若中谷、若松永、若藤岡、若小菅の4人のお相撲さんたちとともに傘を持っていざ出発です。

部屋から徒歩で出発し、大江戸線『蔵前駅』から『築地市場駅』までは7駅、あっという間に到着しました。
お相撲さんたちは足腰を鍛えるために階段です。親方はエスカレーターから檄を飛ばします。

築地市場、
ターレーが行き交います。

吉野家さんの一号店も築地市場にあるのですね。

『ハレの日食堂』というお店に入り、皆んな一番大きな海鮮丼を注文しました。

まだまだ築地を楽しみます。
雲丹も堪能しました。

『丸武』さんの御主人でありますテリー伊藤さんのお兄様に差し入れもたくさん頂きました。
『巨人、大鵬、玉子焼き』
素敵なお写真も拝見させていただきました。

熱々ふわふわの玉子焼き、とても美味しかったです。

続いて場内へ。

同じ名前の青果店で写真撮影。

まだお腹に空きがありますので、銀座に移動です。

同じ名前の洋食店で写真撮影。

こちらのお店のシチューは親方の大好物です。お相撲さんたちにも食べさせたいという親方の想いでこのお店を選びました。

魚介たっぷりでとても濃厚なシチューです。

雨の銀座にお相撲さんたちの浴衣の青がとても映えます。
銀座シックスの前で。

来てよかったです。
お相撲さんたちはどうでしたか？
親方と私はとても楽しかったです。



若佐竹は、もう20歳ですから恥ずかしがって一緒に出掛けてくれないのかな？と思いきや、どうやらこの日は友人と約束があり参加できなかったようです。休暇をうまく利用し、気分転換できている様子が伺えます。
またこの次は一緒に行きましょうね。

若野口は帰省中です。
西岩部屋に入門して初めての帰省です。
夏巡業では付け人として親方に同行し、部屋で一人だけお盆休みがありませんでしたので、今回の帰省を心待ちにしていました。
埼玉のお母様から写真とメールが届きました。
帰省した若野口は、皆様に御挨拶まわりをし、その後お母様に買い物に連れて行ってほしいと言って、野菜やお肉などを買い、家族のために腕を振るい、一人で醤油ちゃんこを作ったそうです。
お母様のメールには「涙が止まりませんでした」と書いてありました。
息子が初めて作ってくれた醤油ちゃんこを家族皆んなで感激し味わって食べたそうです。

親方にその事を伝えますと、「あの野口が、、、」と親方も目が赤くなっていました。






どんなことがあっても

昨日も一昨日も、

親方はお相撲さんたちのちゃんこの献立を考え、買い出しの指示を出し、作り方を説明し、といつも通り慌ただしくお相撲さんたちと向き合っています。

夜、消灯時間間近、
「場所中じゃないけど、夜食作ろうか」
「そうだね、そうしよう」
気持ちが揃いました。

駆け出しとはいえ、西岩と私は、親方とおかみさんです。
目の前のお相撲さんたちの健やかなる成長、毎日の笑顔を見守り続けるのみです。



また週明けから、皆んなが元気に稽古に集中できますように。