小菅広樹（こすげこうき） くん
小山源太（おやまげんた）くん
自ら、西岩部屋に入りたいと志願してくれた2人です。
新弟子検査に向け、共通の心配事がございました。
体重です。
4月20日に西岩部屋へ来たときは2人とも体重が足りていませんでした。
夜のちゃんこの後も、親方とメニューを考え、夜食を作りました。
親方が外食に連れて行く日もありました。
夜遅くに自分たちでおにぎりを作って食べたりもしていました。
体調を崩さないよう、慎重に身体を大きくし、5人の兄弟子たちも、一日に何度も体重を測ってくれたり、とても親身になって応援してくれました。
5月8日
新弟子検査です。
協会の規定により、前日の21時以降は何も食べておりません。
厳密に申しますと、20時59分59秒まで親方が時計を読み上げ、本当にぎりぎりまで食べ続けました。
翌朝まで、夜寝ているだけで体重が減ってしまうのではないかと思うと心配でたまりませんでした。
本人たちもきっと不安と戦っていたと思います。
せっかく縁があって同じ時期に西岩部屋へやってきたのですから、2人には『同期生』になって欲しいという願いがございます。
新弟子検査に向かう前、西岩部屋からすぐのところにございます黒船神社に手を合わせに行って参りました。
午後、親方とともに部屋に戻ってきた2人が手をついて挨拶をしてくれました。
「お陰様で、新弟子検査、無事に合格いたしました」
「お陰様で、新弟子検査、無事に合格いたしました」
身長、問題なし。
体重は67キロで二人とも晴れて合格でございます。
これから、同期生として、常に励まし合い、助け合い、時に競い合い、心強い存在として同じ時代を駆け抜けてほしいと思います。
毎日体重を増やすために、あと一口！とお箸を伸ばす姿は、とても健気でした。
本当によくがんばりました。
若小菅、若小山へ
"新弟子検査に合格して力士になりたい"という、西岩部屋へ来て最初の夢が叶いましたね。
根性のある子たちだなととても感心致しました。
心からおめでとう！
5月9日
新弟子検査、お疲れ様でした。胃を労ってください。
自宅のキッチンで、親方に味見してもらいながらキャベツと大根をクタクタに炊いた薄味の野菜スープを作りました。
今日の浅草は日中も14度までしか上がらないという寒さでした。
7人皆んな、風邪をひかないように温まってください。
