今春も、これはこれは大変なくらい純粋な子たちが入門してくれました。
左から
若清
宮崎県宮崎市出身19歳
里田中
これから相撲界で、
これから西岩部屋で、
人としてどういう道を歩むのか。
西岩部屋では、入門後に新弟子たちに、
を親方のサイン入りで贈っています。
名古屋でゆっくり読んでください。
柚翔くんも駿穏くんも、親御様が大切に大切に19歳、15歳まで育ててこられた宝物です。
2人ともとても純粋で、清い心を持っていて、相撲にも大変真摯に取り組んでいます。
先日、里田中と近所まで出掛けた際、雑談の中で、大人になったらという話になり、「お酒、タバコ、賭け事」の3つについてどういう印象があるかを何気なく尋ねてみました。
「自分は大人になってもしないと思います。全部相撲に別に必要の無いものばかりですし、自分は相撲部屋に相撲をしにきたので。
中毒性があるとも聞いたこともありますし、やめられないのは怖いなと思って。お酒飲んで性格が変わって犯罪とかする人もいるので」と、ニコニコとスラスラ話すのです。
もう、、、
大人の私は、面食らってしまいました。
里田中はまだ15歳ですし、これから18歳、20歳になれば考えも変わるかもしれません。
ただ、今の15歳のこの言葉は、今の本当の気持ちなわけで、、、。
この正論で真っ直ぐな清い心を、西岩部屋に入ったからという理由で汚れてしまわぬように。
この純粋な気持ちを出来る限り守っていきたいと思いました。
人として何が大切かを相撲部屋の生活で学びます。
親元を離れ、西岩部屋で、大都会東京で、相撲を通し、夢や希望、やりがい、生きがいを見つけていくのです。
いずれ、もう少し大人になり、世の中の「悪」の場面にもたくさん遭遇します。
その前に西岩部屋で物事の善悪、正直であること、笑いを取るために人の悪口を言わないこと、聞いても一緒になって笑わないこと、いつも自分の周りの人たちに感謝の気持ちを持つことなど、当たり前のことを当たり前に深く理解し、善悪の分別、人としてどう生きるべきかを、皆で一緒に学んで成長してほしいと願っています。
そして、一年、二年と経ち、兄弟子になった頃には、人として良くない行動をしている人を見たときに、正義感を持って、流されない力、注意できる力、正しい方向に指導できる力を育んでいけますよう、ゆっくり丁寧に育ててまいりたいと思います。
人として立派に成長すること。
そうすれば、おのずと相撲も強くなる。
親方はそう弟子たちに伝えています。
彼らの心を鍛えながら、相撲の稽古をつけています。
これが西岩部屋の教育方針です。
