風薫る５月場所
夜は夜で新緑がさわさわと音を立て、心地よい風が吹きます。
長い15日間が始まりました。
夜、ちゃんこの片付けが終わり、程なくしますと一階の土俵に電気が点きます。
部屋ができました頃は、夜自主トレをするお相撲さんは西岩部屋には一人もいませんでした。
親方はそれでも何も言いませんでした。
「朝稽古」と「自主トレ」は違う。自主トレはその名の通り、自主性を大切に。
無理矢理するものではない。
気づいて、自分でやりたいと思う日が来るから大丈夫。よくそう申しておりました。
部屋創設から3年が経過し、夜の稽古場が日々熱気で包まれるようになりました。
思えば、部屋で一番最初に夜の自主トレを始めた八女の里は、今でも毎晩淡々と朝晩土俵で汗を流しています。
相撲に対する姿勢、その他全てにおいて、八女の里が皆んなを良い方向に引っ張ってくれています。
5月場所初日の夜、
自主トレが始まりしばらくしますと、親方も土俵に降り、筋トレの指導をいたします。
こちらの2枚は親方撮影です。
２日目の夜
早い時間でしたので、この後、何人か増えたかも知れませんね。そう信じましょう。
3日目の夜
相撲は個人で戦う競技ですが、本場所に向けて毎日努力を重ね、切磋琢磨するという意味では部屋の仲間皆んなで力を合わせて、志を高め合って、闘っているように思います。
皆、体調を崩さぬように。元気に一番一番溌剌と土俵を務めてください。
