西岩部屋の大部屋には親方が用意した本棚があります。そこには相撲の歴史本や雑誌、相撲漫画「のたり松太郎」全巻などを置いていて、皆んな親方の作ったしおりを利用して読んでいます。
外出自粛期間も長くなりましたので、この度、本を増やしました。
『たたき上げ』 / 西岩忍
実家に置いてきてしまったという子たちもいましたので、改めて本棚にも置きました。
新弟子の頃はこうだった、序二段、三段目の頃はこうだった、と入門から引退までの親方の全てが書かれています。親方はいきなり親方ではありません。
15で入門し、みんなと同じ道を歩んできています。
今どうすれば良いか、これからどう頑張れば良いか。『たたき上げ』のページのどこかに必ず答えがあります。迷ったときは、道しるべにしてください。
あとは自宅にありました小説や街歩きの本を少し。
漫画を買い足しました。
本棚におろす前に、お先に失礼して「豊臣秀吉」を読んでみましたが、とてもコミカルに描かれていて、楽しく読めました。 "名前は知っているけど、何をした人か詳しくはよく解っていない" そういった子たちの知識の穴埋めになればと思います。
右の漫画「渋沢栄一」は、若龍星が埼玉県出身ですので、選ぶ際に目に止まりました。
左は文字ばかりの伝記です。
「"良き書物を読むことは、
過去の最もすぐれた人たちと
会話を交わすようなものである。"
フランスの哲学者 ルネ・デカルト」
伝記の帯の内側に記されていました。
お昼寝前や休憩時間。
すこし携帯電話から離れ、自分にとって、ちょっと難しい本を一冊でも完読することで、達成感が得られますし、新しい世界が開けます。
10代、20代、30代、、、これからそれぞれが自分で選び、良い本と出会っていけますように。