12月14日。
この日は若松永の誕生日です。
ケーキを運ぶ大役は若藤岡。
ともに大阪から15歳で入門しました同期生です。
「怪我せず、悪いことせず、頑張っていこうかな」
深みがあり、若松永らしい抱負でした。
この二つさえ無ければ、夢に躓くことはそうありません。
特に"悪いことをせず"という部分。
このことへの向き合い方は、若松永は本当に素直で潔いです。
最近こんなやり取りがありました。
先輩力士と二人で親方のもとへ。
「僕もやりました。すみませんでした。」
「言わなかったら誰がしたかなんて分からないことなのに、勇気を出して言いに来てくれたのね?」
「先輩が自分がしたからと言いに行くと言ってるのに、後輩の自分もやってるのに黙ってるとかできないと思ったんで。」
これには、親方も「何でも正直に言うことが大事。そして改めて前に進む。やったことはいけないことだけど、人としての株を上げたな!」と笑顔で褒めました。
部屋の中でのことなのですが、捨ててはいけない場所に物を捨てただけです。しかも、若松永はそれがいけないことだとは知りませんでした。そんな些細なことでもこうして男気を見せてくれます。
どんな時でも、悪足掻きなど一切せずに、それがいけないことだと解った時点で、素直に認める心を持っています。
『自分がやってしまったんやし、しゃあない』
大阪の言葉でいうと、こうでしょう。
往生際が良く、割り切りの早い嘘のない性格です。
ここ東京の言葉で例えますと、『気っ風のいい』。
若松永を見ていますと、そう感じます。
さらには正義感と発言力も人一倍あります。
頂いた物が部屋のテーブルに置いたままになっていると、「誰のん?人からもらったもんは大事に直しとかなあかんで〜」と言い、
ちゃんこ場でいつまでも戯れて遊んでいる先輩には「も〜進まへんから早よやってくださいよ〜」と笑いながら言っていました。
大部屋で、躊躇わずに正論を明るく大きな声で発してくれています。毎晩、力士一人一人について親方と話をしますが、『若松永はきっとこれから、後輩の指導において、西岩部屋で良い先輩になっていくだろう』
そう期待しています。
16歳、
また大相撲の新しい景色をどんどん見てください。
いろんなことを経験し、吸収し、相撲人生を楽しんでください。笑顔いっぱいの一年になりますように☆
お母様にお聞きしたのですが、輝透(きずく)という名前の意味は、輝いてほしい、そして透き通るような心を
という意味で付けられた名前だそうです。
強いお相撲さんになり、輝いて、心は優しく汚れの無い
お相撲さんになってほしいと願っていらっしゃいます。
強いお相撲さんになり、輝いて、心は優しく汚れの無い
お相撲さんになってほしいと願っていらっしゃいます。
名前の通り、成長されています。