8月8日
若松永が、「朝顔が咲きました」と教えてくれて朝がはじまりました。
なかなかうまく咲きませんでしたが、クーラーの室外機から遠くに離してみたり、日々皆がいろいろお世話をしてくれています。
その朝顔がこの日の朝、綺麗に咲きました。
咲いたことも嬉しいですが、そのことを教えてくれた若松永の気持ちがとても嬉しいです。
植物を育て、花が咲く。
美しいものを見て美しい、綺麗、と感動できる心をお相撲さんたちにこのコロナ禍であっても感じて欲しいと日々願っています。
西岩部屋では、今尚持ち主が現れぬミドリガメの「亀の里」のお世話もしています。生き物が大好きな若大根原が中心となり、水槽の掃除や甲羅磨きまでしてくれています。
お世話をしないと花はすぐ枯れてしまいますし、生き物は死んでしまいます。生きているもののお世話をすることは大変です。子育てにおきましてもそうですが、自分だけ好き勝手には生きていけないんだという戒めにもなりますし、責任感や命の尊さを知ることができます。
情操を育むという、目には見えない大切なものを重んじて、力士たちにいろいろな経験の場をつくってまいりたいと思います。
8月8日誕生日。お相撲さんたちから、プレゼントをいただきました。有難いです。大好きなお店の「電気ブラン」というお酒とワインケーキでした。あれ？と思い、「誰が買いに行ってくれたの？」と訊きましたところ、八女の里が「あ、自分が、、、」と手を挙げてくれました。
お酒がメインのお店には子どもたちだけで行かないこと、と普段から申しておりますので、唯一、成人している八女の里が、代表して行ってくれたのでしょう。
入門当初、おとなしかった八女の里がもうこんなことをしてくれるようにまでなったのかと思いますと胸が詰まる思いです。
西岩部屋は全員が中卒で入門してくれています。そういったこともあり、おかみさんは、親元を離れた子どもたちの第二のお母さん。間違っているかもしれないですが、これからもそう思って一緒に暮らしてまいります。
今までもこれからも、何か間違ったときには、真正面から向き合い、遠慮なく子を叱れる親でありたいですし、いつか西岩部屋から旅立つとき、礼儀礼節を身につけた大人になっていてほしいという願いを込めて。
親方と、「おかみさん」の在り方について話をすることが今月は多くありました。話の最後は、「お前には何の権限もない。」
そりゃそうだと思います。
家庭でもおかみさんはおかみさんです。自分の役割は自分でしっかりと見つけなくては。
おかみさんの、、、親方の妻である私の一番の役割は、部屋の中では厳しく孤独な、親方の話し相手かなと思っています。
それにしても、電気ブランの減りが早い、、、
