1月7日
浅草は冬晴れ続きです。
こんなに良いお天気なら、とついつい外へ足が向きます。
関東地方では1月7日までが松の内です。
門松などのお正月飾りで浅草の町が日本らしさで彩り鮮やかなのもこの日まで。
お正月休みを利用して西岩部屋へ来てくれているお客さんとともに、朝稽古終了後、急遽、初詣に行くことになりました。
力士たちは着物、親方はジャケットを羽織り、10名連なって出発です。
西岩部屋から雷門までは徒歩で8分ほどです。
雷門前で記念撮影し、親方を先頭に仲見世を練り歩きます。
浅草寺でおみくじを引きました。
先ずは親方です。
昨年は、皆様に支えられ、自分の部屋を持ちたいという大きな夢が叶い、可愛い弟子たちにも恵まれました。
今年はどんな一年となりますでしょうか。
若佐竹
若野口
若中谷
若松永
若藤岡
若小菅
力士たちには伝えていませんが、全国のおみくじとは違い、浅草寺のおみくじは「凶」が出ると幸運という説があるそうです。
浅草寺の「凶」のおみくじが引きたくて、遠くからやって来るかたもいらっしゃるのだそうです。
その理由は、インターネットで「浅草寺 おみくじ 凶」で検索いたしますと色々出てまいります。
西岩部屋は、「凶」が3名!
今年はここから一気に飛躍する年と信じましょう。
本堂で手を合わせます前に、「お水舎(おすいしゃ)」と「常香炉(じょうこうろ)」で身を清めます。
若野口
若松永と若小菅
常香炉の煙を浴びますと、悪いところが良くなる、治ると云われています。
どこに煙を浴びたらよいか、若佐竹、若中谷、若松永が冗談を言い合う中、若野口はしっかり頭にかけていますね。
お賽銭を握りしめ、本堂へ進みます。
前まで来ましたら、お賽銭を入れ、胸の前で静かに手を合わせ、それぞれの想いを心の中で呟きます。
本堂を抜け、階段を降りましたら、浅草神社です。
鳥居の前で一礼し、こちらでも皆んなで記念撮影をしました。
浅草の神様に西岩部屋全員揃って新年のご挨拶に詣ることができ、すっきりと清々しい気持ちになりました。
次に向かいます先は、
たくさん歩いてお腹も空きましたので、千秋楽祝賀会でお世話になっております浅草ビューホテルさんでランチバイキングです。
この5日間、お客さんを迎え、おもてなしの温かい心を皆んなが持ってくれました。部屋の雰囲気もとても良い5日間でした。
出逢いと別れ、また会える日まで元気に過ごしましょう!
スカイツリーを背景に乾杯です。
若松永のプレートは盛りに盛られています。
美味しそうな盛り方にセンスを感じます!
さっぱりしたものが好きなんです、とかっぱ巻きをお皿に盛ってきた、この爪を綺麗に切り揃えたお相撲さんは、、、若佐竹です。
無礼講とまではいきませんが、親方も冗談を言いながらお相撲さんたちと楽しく会話し、この日はとても和やかなお昼ご飯となりました。
大阪出身の若佐竹、若松永、若藤岡は、一度笑うとなかなかおさまらず、反り返って笑っています。
箸が転げてもおかしい年頃なのでしょうね。
『笑う門には福来る』です。
デザートもてんこ盛りです。
若野口は、、、
マーブルチョコがちょこんと二粒。
皆んな盛り方がそれぞれで面白いです。
松の内が明けましたらお正月気分は終わりです。
少し気を休めましたことで、良い意味で焦りや罪悪感が生まれたならば、それは助走の準備ができたということです。
さあ、明日からは自分をさらに追い込むぞ!場所目前だから頑張るぞ!という大きな活力が湧いてくるでしょう。
充電が完了したならば、あとは初場所に向け、大いに頑張ってください。
お相撲さんたちは、西岩部屋に来て、初めて家族や地元の友達と会えないまま、お正月を過ごしました。
大晦日やお正月も、早起きして掃除をして、自分たちで炊事洗濯をして...と頑張っている姿を見ますと、どうにか新幹線に乗せて少しでも実家に帰してあげたいと胸が張り裂けそうになります。
年末年始に実家に帰省しないということは、相撲協会の規則でもなく、これは親方が決めた西岩部屋の方針です。
真面目に付いてきてくれるお相撲さんたち、そして部屋の方針をご理解いただき、温かく見守ってくださる親御様に感謝しかございません。
人生はどの道を選んでも、つらいことは避けられませんし、楽で楽しいだけの進路などありません。
高校や大学に進むために勉強を頑張り続けることも大変ですし、10代で社会に出て毎日仕事をする事も大変です。
どこへ行っても結局大変です。
ならば、相撲部屋に入門し、大相撲の世界で頑張ることが自分には一番合っている、ここで大人になっていこう、ここで人間を磨いていこう、あの時の自分の決断は間違っていなかった、と西岩部屋のお相撲さんたちがぶれずにそう思ってくれていましたら幸いです。
今年も良い年にしましょう。