西岩部屋おかみさんブログ

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2022/03/27 令和4年春場所千秋楽

お陰様で本日、春場所千秋楽を迎えることができました。
例年のように楽しくちゃんこを囲んだり、当たり前だった交流が出来ない中で、「仕方ないです。親方!気ぃ使わんといてください」と、救われるような明るさで快く宿舎をお貸し頂きました港住吉神社の皆様をはじめ、温かい応援、数々の差し入れなど御支援賜りました皆様に、西岩部屋一同、厚く御礼申し上げます。


今場所は、若田中と若金子が勝ち越しを決めました。

若田中は自己最高位での勝ち越しです。来場所はまた番付が上がり、さらに挑戦が続きます。
親方曰く、入門当初から比べ、稽古に対する意識の変化は歴然とのこと。
入門の際に仕立てました着物は、もう袖からも裾からもたくさん肌が見え、これでは外を歩けないというほど、丈が合わなくなってしまいました。
まだまだ体も大きくなりそうですし、考え方もしっかりとしてきて、気持ちも強くなってまいりました。心身ともにこの二年で大きく成長していますので、目が離せない力士です。


若金子は先場所の悔しさを晴らすべく、会心の白星を積み上げ、10日目に勝ち越しを決めました。好調を保ちつつ土俵を務めておりましたが、14日目の取組で足を痛めてしまいました。
暫く動けず、協会の方々の肩をお借りして花道を下がりましたため、ご心配を頂いております。
取組時間が近かった若箭原が付き添ってくれて、その後すぐに大阪の病院で診ていただきました。東京に戻りましたら、再度こちらの病院で詳しく診ていただきます。頭を打ったりはしていませんので、受け応えも問題なくしっかりしています。
大阪に同行していない私は何の役にも立たず、心配しかできませんが、何度も大怪我を乗り越えてきた親方がそばに付いてくれていますので、話を聞けて、若金子も不安が軽減されていることと思います。
大事に至らないことを祈り、今後しっかりと診ていただきます。
花道を下がる際、痛い足を宙に浮かしたまま反対の足を軸にして土俵に体を向け、一礼を忘れなかったことは、若金子の人間性です。
若金子らしいなと彼を知る人であれば皆思うことでしょう。


八女の里、透輝の里、若藤岡、若箭原も、よく頑張りました!!
皆、それぞれに思いがあった場所。
力を出しきったことと思います。
場所後は、ゆっくり体を休めましょう。


若大根原は、今場所も全休いたしました。
15日間お疲れ様でした。
初日から千秋楽まで、場所に通う皆んなよりも、きっととても時間が過ぎるのが遅く、長い期間と感じたことと思います。一日一日体を休めることに努めることが、今の若大根原が頑張ることです。
休場は、自分自身が止まっているわけでも後退しているわけでもありません。
『向いている方が前。進んだところが道になる。』
そう思って、しっかり休もう!!



明日月曜日は、皆で大掃除をし、火曜日には一同東京へ戻ってまいります。
今場所も有難うございました。