1月20日
大相撲初場所12日目
若田中、17歳の誕生日です。
毎年、初場所中に誕生日を迎えます。
今場所は、誕生日前日の16歳最後の日に、若田中らしさ全開の手数の多い突き押し相撲で既に勝ち越しを決めています。
親方に褒められる良い相撲で16歳を締め括りました。
夜、皆が和室に集合です。
親方がローソクに火をつけケーキを持ち、この日の主役を待ちます。
一人ずつ入室し、最後に若田中が入ります。
ここのケーキは本当に美味しい！！
これからもまだまだ大きくなるであろうと親方と相談し、昨年の誕生日プレゼントより2サイズ上げて、ウインドブレーカーを選びました。
まだ17歳？
そう思わせるほど、本当によく物事を知っています。
電車が大好きな若田中。
先日4歳の娘が小さな黄色い新幹線のオモチャを持ってきて、これは何という電車か教えて欲しいという素振りを見せました。
てっきりよく皆が言いますように、「見ると幸せになると言われている伝説の新幹線だよ。」と教えてくれるのだと思ったのですが、
若田中は、
「ドクターイエローです。
新幹線が安全に走れるように、、、新幹線設備の、、、、線路の架線の状態をチェックし、、、、点検車両として、、、、、、、、、」などと難しい言葉を並べて詳しく説明してくれました。娘はポカンとすると思いきや、すごいすごいと大喜びでした。
相撲の世界に居ながらも視野を広げて好きなことを愉しむ。好奇心が知識を生むということを、若田中から教わる日々です。
伸び伸びと自分を大切に生きている様子には、愛情をいっぱいに受けて育ってきたんだろうなという背景も随所に窺えます。
まだ入門して浅い頃、若田中が用事で一人で駅の方まで向かいました。用事を終えたら真っ直ぐに帰ってくると思っていましたが、少し遅かったため、帰宅時に「こんなに雨も降っているのに、なかなか帰ってこないから何かあったのかと思ったわ。」と言いました。
普通ならここで、"ああ、注意されてしまった"と、しょんぼりとしたり、不貞腐れてしまう子もいるでしょう。
しかし若田中は、キョトンとした顔で、「すみません。心配を掛けてしまいました。」と言いました。
その時に、この子は純粋に"心配を掛けてしまって"という気持ちになれる子なんだ、、、ととても驚き感動しましたことを憶えています。
訊けば、単に薬局に寄って探し物をしていただけだったので、なんて事のない取り越し苦労でした。
コロナ禍であろうが、いえコロナ禍だからこそ、いつも元気いっぱいの威勢の良い受け応えをしてくれますし、部屋に活気を与えてくれています。
17歳も笑顔いっぱいの一年になりますように！
