ぼんやり白んだ空、
小雨降る朝を迎え、稽古が始まります。
大部屋にて、朝は先ず体温を測ります。
新型コロナウイルスは無症状ということもありますので完全に心配は拭えませんが、この日も体温、自覚症状ともに皆異常無し。元気に稽古に励みました。
大変な時代を生きていますが、きっとあともう少し。そう信じて、一日一日朝を迎えるしかありません。
朝稽古の最後には蹲踞の姿勢で気鎮めし、目を閉じ、親方の話を心で聞きます。
間もなく場所が始まること、コロナ禍であっても変わらず稽古に集中してきたこと、多くの方々が準備を整えてくださったお陰で今場所も開催されるということ。
有難みを感じ、5月場所も一生懸命全力で闘うという姿勢について。
親方が話し終わるまで、力士たちは型を崩すことはありません。稽古場は静寂に包まれていました。
上がり座敷には、毎朝、床山の床明(とこあき)の姿があります。
「昼からは雨が上がる予報だったので、自転車で来ました!」
そんな会話からはじまる朝でした。
毎日部屋に来てくれますのでとても有難いです。
西岩部屋のお相撲さんたちからは、「翔太(しょうた)さん」と呼ばれています。
稽古の後は、お風呂に入って汗を流し、髪を整えてもらいます。
次回はその様子をお伝えいたします。