月に2、3度、皆んなで自宅階の和室に集まり、親方の話を聞いたり、平成時代の相撲のDVDを観たり、時には今学校で議論されている様々なこと、例えば最近であれば「あだ名」について皆んなはどう思うか、西岩部屋はどうするか、など話し合い、最後皆んなでおやつをいただきます。
この日は、御近所の『Clair de lune』さんのケーキです。渋めに淹れた熱いお茶とともにいただきました。
広さがとれないため、お盆を座卓の上に置いていますが、本来は畳に置くということ。茶托だけ先に人数分並べるのではなく、茶托にお湯呑みを乗せてお客様の右側へ、お菓子のお皿は左側、、、などと、若大根原、若金子、若田中、若箭原が、その都度、復習を兼ねて、親方、兄弟子、自分たちの順にお茶を出してくれます。
昨年の3月入門の4名は、まだ部屋で一度もお客様にお給仕をしたことがないのです。
コロナが過ぎ去り、その時が来ましたら実践できますよう、日々部屋で稽古を積みます。
耳で聴き頭で覚えるよりも、間違えながらでも何度もやっていますうちに自然と覚え、身につくものです。相撲だけでなく、生活面におきましても、部屋の中では毎日が勉強の宝庫であり、失敗を恐れなくても良い稽古の場です。
ケーキは全て違う種類にしました。
さあ！
どれにしようかな。
と、その前に。
親方が、「これでガブっとなった人が最初に好きなケーキを選べることにしよう！」と、娘の玩具箱から拝借してきたワニを取り出しました。
一人一人回していきます。
歯を一本ずつ押し、そのうちのどこかで、ガブっとワニに噛まれてしまうというおもちゃです。
甘いものを美味しくいただいた後は、しっかりと歯のお手入れも忘れずに。
長らく御近所の歯医者さんに虫歯の治療に通っていました力士たちもようやく先月全ての治療が終わりました。これからは定期検診のみで良いそうです。
現在のところ、西岩部屋には虫歯がある力士はいません。
この状態を保てますように。
これからも、土俵で思い切り歯を食いしばり、力強い相撲をとってください。
