7月10日
親方の誕生日です。
15歳で入門してから、これまで誕生日は毎年名古屋場所中に迎えていましたが、今年は初めて東京で過ごします。
そういう訳で、数日前、若龍星と相談し、今年の親方の誕生日は、特別なものにしようということになりました。
夕方、ちゃんこができるまでの時間を利用し、ちゃんこ番以外の皆んなで、バースデーケーキのデコレーションをしました。
綺麗に手を洗い、作業開始です。
ハンドブレンダーを使い、生クリームを泡立てます。
ちゃんこ番の八女の里、若松永、若大根原、若田中は、黙々とちゃんこの準備です。
お疲れ様です。
若箭原が砂糖を投入します。
若鳥海と若金子は、最後にケーキの上に乗せる、形の綺麗な苺を選別。
その時、すっと目の前に座布団が。
若箭原が持ってきてくれました。そう合図してくれたのは若龍星です。
若龍星、若箭原、ふたりともどうもありがとう。
若金子に生クリームの味見をお願いしました。ここでケーキの味が決まります。大役です。
皆が見守ります。
「甘いです。美味しいです。多分ちょうどいいです。」とのこと。
味が決定しました。
残りの苺を、ちゃんこ番の若松永がスライスしてくれました。
ハンドブレンダーが故障、、、。
泡立て器に持ち替えます。器用に要領良く混ぜる若鳥海。
徐々に角が立ってきました。
プレートに名前を書くのは若龍星です。
慎重に、慎重に書いていました。
上手に書けました。
スポンジケーキの間に生クリームを塗っていきます。
ちゃんこ番が一段落した若松永が、スライスした苺を並べてくれました。
上からスポンジケーキを被せて、
さらに全体に生クリームを塗っていきます。
若田中が、ケーキの上に苺を並べ、
若龍星がブルーベリーを散らします。
仕上げのホイップもうまくいきました。
八女の里と若大根原がロウソクを立て、
完成です!
一旦冷蔵庫で冷やし、数時間後、皆んなが自宅階に上がってきました。
一人一人、全員から、手紙もあります。
力士たち皆んなで考え、親方に手紙を書くことにしたようです。
これ以上誰かが感謝の気持ちを述べると、嬉しさのあまり、もう親方は泣いてしまいそうだな、という空気の中、皆んなでケーキをいただきました。
名古屋の皆様に会えない今年の夏を、親方はとても残念だと申しておりました。寂しい誕生日にならないよう、9名の子どもたちが一生懸命考えてくれたいつもとは違う誕生日です。
皆んなが下に降りたあと、一人でゆっくりと皆んなからの手紙を読み、目尻を下げていました。
とても幸せそうでした。
また一年、健康に過ごせますように。
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