西岩部屋おかみさんブログ

大相撲西岩部屋の備忘録として利用しています。【公式twitter】https://twitter.com/nishiiwabeyaです。

2019/06/17 『スクール・ウォーズ』

場所中などを除き、一日一時間、約一ヶ月半かけて、皆んなで昭和のドラマ、『スクール・ウォーズ 』を観賞致しました。

_var_mobile_Media_DCIM_130APPLE_IMG_0601.HEIC「この物語は、ある学園の荒廃に闘いを挑んだひとりの教師の記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱体チームが、この教師を迎えた日から、わずか7年にして全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった愛と信頼を、余す所なくドラマ化した物である。」

1984年のドラマ『スクール・ウォーズ』のオープニングのナレーションです。


著作権法32条1項に基づき画像引用致しました)
4wMeKOPfvJ.jpg
aGjEYJyMwH.jpg
ドラマの中で、ライバル・相模一高に109対0で負けた際に「お前ら悔しくないのか!」と先生が部員たちに泣き叫ぶシーンがあります。
「悔しいです!」

これが、これから強くなっていく彼らの"産声"だった。そう教えてくださったのは、親方と15年来の親交があります京都市伏見工業高校ラグビー部総監督山口良治先生です。




名古屋に発つ直前、こちらも、皆で勉強させていただきました。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5098.HEIC
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5099.HEIC
実話をもとにドラマ化された『スクール・ウォーズ』 。
ここにに出てくる「ひとりの教師」こそが、かつて全日本の名選手として名を馳せた山口良治氏であります。
現役若の里の頃から、節目節目にたくさん素晴らしいお話を聞かせていただき、大変お世話になりました。
親方の夢は、小さい頃から力士、そして親方になって部屋を持つことでしたが、「もし力士になっていなかったら?」という質問には決まって「教師になりたかった」と答えていました。
山口先生と出会い、自分は山口先生のような指導者になると心に決めていました。



親方はメールを打ちました。
今、相撲部屋の皆んなで『スクール・ウォーズ 』を観ています。

『信は力なり』

ご返信いただきました山口良治先生からのメールの最後には、この言葉が刻まれていたそうです。






体がまだ小さい子、
なかなか勝ち越しに届かない子、
心が繊細で落ち込みやすい子、
目標が定まらない子、
西岩部屋にはいろんな子がいます。

自分を信じる力が湧いてくることが、強くなることです。



観賞中、眼鏡の奥に溜まった涙を目を擦るようにして何気なく拭う仕草。
咳払いをしつつ鼻をすする音。
定かではないですが、涙ぐむお相撲さんは、一人や二人ではありませんでした。
何にも驚きません。
恥ずかしいことでもありません。
お相撲さんたちも勝負の世界に生きています。
スクール・ウォーズ』に出てくるラグビー部員たちとまさに同世代です。



涙が出るのは、
自分に相撲部屋で仲間ができたから。
そして自分たちも、負けた悔しさ、勝った喜びをもう知っているからです。