12月29日、
平成30年の稽古納めでした。
朝稽古が始まり、1時間ほど経過した午前9時半ごろ、お客様をご案内するために稽古場を少し覗かせていただきました。
この日は、西岩部屋が始まって以来、団体のお客様がいらっしゃった日を除いて、一番多くのお客様が稽古見学に来てくださいました。
用意している座布団が足りなくて、2階の大部屋から2枚降ろしました。...嬉しくて泣けてまいります。
今年の2月1日に46番目の相撲部屋として、西岩部屋が誕生いたしました。
今年一年、まだテレビに映らない西岩部屋の力士たちの稽古を、浅草の西岩部屋まで足を運んでいただき、知っていただけましたことは、力士たちにとって大きな財産でございます。
努力を重ね、いつか彼らが関取という大きな地位に辿り着くことができました時、「まだ序ノ口、序二段のとき、朝稽古を見に行ったんだよ」と、お声掛けいただけましたら幸いです。
その日が必ずきますように。
そして、力士たちが、『お陰様で』という言葉をたくさんの方々、一人一人に大事にお伝えできますように。一年があっという間に、過ぎ去ろうとしております。
私ごとになってしまいますが、部屋を始める前に、体育のマネージメントの専門学校時代の理事長に御挨拶に伺いました。
その時に、理事長が掛けてくださった言葉を思い出します。
「すぐに関取を出すよりも、最初は苦労したほうがいい。時間を掛けて中身の詰まった力士を育てなさい。親方とこれからたくさん苦労しなさい。」
地に足をつけて、
一人一人と一歩一歩、
努力と笑顔を日々重ねてまいります。
平成30年稽古納め
最後は蹲踞で黙想。
気を鎮めます。
ありがとうございました。