西岩部屋おかみさんブログ

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教習生も名古屋入りいたしました

早朝、
大部屋を開けますと、もう掃除が始まっていました。

前日に、「明日の朝、2、3人で畳を拭いてください」と纏め役の若中谷に伝えました。

固く絞った雑巾で黙々と畳を拭いてくれています。
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しんどい仕事を無言の責任感で後輩たちに示しています。

そのうちに若松永、若小山も他のことをしている手を止め、「僕、こっちからやります」と、畳を拭きはじめました。
後輩に命じることなく先輩である自分がまず率先して動く。
先輩に命じられることなく後輩である自分が今何をするべきか感じとって動く。

きつい言葉が飛び交わない光景に、こういう教え方もあるんだな、素敵だなと勉強させられました。

ありがとう。



若小菅はシンクをピカピカに磨きました。
若藤岡はガス台の奥まで綺麗に掃除しました。
ちゃんこ場もとても綺麗になりました。
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さあ出発!という時に、一人の力士の頭にあまり油がついていないことに皆が気付きました。

若松永が「待っといてあげるからちゃんと塗り〜」と関西弁で優しく伝えます。
まるで兄弟に話し掛けるかのような思い遣りのある穏やかな口調でした。

どんな時も、仲間にきつい言葉を使わない。
それはゆくゆく自分のためになります。





皆んなの用意が整いました。
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梅雨の晴れ間、夏色の青空の下で。



「一ヶ月後、ひとまわり大きくなって帰ってきてください」
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一人一人の背中に「ガンバレ!」を送ります。

途中、若小山が振り返り大きな声で一言。
「80キロになって帰ってきます!」

うん、うん、と頷きながら、その明るく力強い一言に涙が溢れます。


5人とも、初めての名古屋場所です。
力士の夏をめいいっぱい勉強し、満喫してきてください。




元気に、行ってらっしゃい。