呼出しさん、行司さんにより、また土俵が生き生きと甦りました。
朝早くから、有難うございました。
12月25日
土俵築き
弘行、正男に加え、鳴戸部屋の健太さんも来てくださいました。
どの角度から眺めましても真っ直ぐ滑らかに整えられました艶やかな土俵。
呼出しさんたちが縄をコンパスのように使って綺麗に円を描きます。そこに溝を掘り、円に沿わすようにまあるく叩いて調整された俵が入ります。
呼出しさんたちの手作業により編まれた俵。
藁にずっしりと土が詰められ、均等にきつく縛られ、なんとも美しくプリっとした存在感です。
これならばお相撲さんの足が引っ掛かる隙も全くありません。怪我をしないように安全にきつく縛ってくださっています。
呼出しさんの力仕事の賜物です。
この俵がしっかりお相撲さんの大きな体、踏ん張る足を支え、勝敗の決め手となるもの、人生をも左右するものであると思いますと、出来立ての土と俵はどこを見ましてもゾクゾクします。
真新しい「土俵」は、まさに芸術品であることを改めて感じる瞬間です。
12月26日
土俵祭り
翌朝、きれいになった土俵が清められます。
いつか機会がございましたら皆様にお越し頂きたいくらい、行司木村一馬の声は一本の糸のようにスーッと優しく綺麗に響きます。
榊のバサッ、バサッとした音が、静寂な土俵の空気を揺らし、力士たちの心を清めてくれます。
次の場所は、令和5年初場所です。
また新たな年が始まります。
土俵という力士たちにとっての大舞台を作ってくださる行司さん、呼出しさんに改めて感謝し、令和5年が穏やかで明るい一年になりますことを祈るばかりです。