西岩部屋おかみさんブログ

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2022/09/30 八女の里

9月30日金曜日 20時13分
場所後の休暇中です。
外から帰って来た親方はすぐに稽古場の明かりに気がつきました。

いつもより早い時間に、、、
誰だろう。



汗をたくさん掻いた八女の里でした。


「もう夜ご飯は済ませたかな?」などそんな会話を一言二言して、そっと扉を閉めましたが、その後親方といろんな話をしました。
八女の里は、今日一日考え、西岩部屋の年長者として何かを感じ取ってくれたのだろうと。


この日の朝、
親方は皆に、「このままでよいのか」という話をしました。浴衣の畳み方が疎かになっていることや、大事な場面で携帯を触っていたりと、生活習慣の緩みについて、振り返り、立ち止まって考えようと。

親方は個人にではなく、まず「兄弟子たち」に注意をしました。
兄弟子たちが良い見本を見せていかなければならない。兄弟子もやっていないことは弟弟子もやらない。
良い事も良くない事も真似をするのが弟弟子。兄弟子というのは何をするにしても気を抜けないんだよ。自分も現役時代一番兄弟子だったから師匠にそう言われ続けてきたんだ、という内容でした。
何があっても、自分が関係のないことであっても、まずは「若の里!!」と指導を受けてきた。それにはちゃんと意味がある、という事を諭しました。
その代わり、兄弟子の特権だってちゃんとある。
嫌な事もあるけど、良い事だっていっぱいある。
そんな話をしたところでした。

家庭での兄弟の関係と同じです。


弟弟子との接し方についても、言葉で指導するのが上手な兄弟子もいれば、そうでない兄弟子もいます。
八女の里には、八女の里なりのやり方があります。
八女の里は自分なりに考え、答えを出して、今ここで大粒の汗を掻いているのでしょう。


ある弟弟子は、皆んなでバーベキューをした際に、ふとした会話の中で、普段から不平不満を言わず黙々と頑張る八女の里のことを、「中谷さんは男が惚れる男です。」と親方と私に教えてくれました。
皆んなちゃんとあなたのやり方について来てくれています。自信を持ってこれからも年長者として部屋を引っ張っていってください。