6月17日 17:30
空を見上げるとまだ明るく、日が長くなったことを親方と話していますと、若箭原、里田中、若清の三人が帰ってまいりました。
手には大きな袋を持っています。
兄弟子の若箭原が、新弟子の若清と里田中をクリーニング屋さんに連れて行ってくれていました。
若箭原も、14歳で入門し、最初は兄弟子に連れられてクリーニング屋さんへ行き、会員カードを作り、着物や浴衣を出しました。
14歳、15歳であれば、今まで実家で自分一人でクリーニング屋さんに行くこともないでしょう。
相撲部屋へ来て、初めて覚えることは、数えきれないほどたくさんあります。
一緒に住んで、一緒に生活して、新弟子たちは兄弟子たちに一つ一つ教わりながら日々成長します。
兄弟子は、一つ一つ教えながら日々成長します。
それが相撲部屋です。
