夜のちゃんこを食べて、洗い物をして、一度座って携帯を見てしまいますと、大人でもそこからなかなか重い腰が上がりません。
そんな中、彼らは誰に言われるでもなく、自らこの時間を選んでいます。
入ったばかりの新弟子さんの姿もあります。
親方が「駿穏（はるた）！」と呼び寄せます。
何を話しているかは、後ろにいる私には聞こえませんが、親方は真剣に何かを伝え、時折目を細めて微笑み、里田中は静か親方の話を聞いています。
静かに座っていましても、前向きな気持ちが溢れ出ていてとてもキラキラしていました。
怪我をしている二人もまた、時間を大切に使い、心の鍛錬にあてています。
若大根原は、この日はちゃんこの買い出し当番のため写真には写っていませんが、自主トレも再開しています。5月場所出場を目指し、徐々に元の稽古、トレーニングが出来るまでになりました。
気持ちを前に向けることがいかに大切か。本人が一度立ち止まり、考えを広く深く持てましたことが、大きな成長、順調な回復に繋がっています。
若金子は、無事手術を経て、車椅子生活から松葉杖へ、そして松葉杖も取れ、装具のみとなった事を報告してくれています。
「もうすぐ退院ですね。」とメッセージを送りますと、もうすぐ退院なのでもっと頑張りたいと思います。との内容の返信がありました。
若金子らしい力強い言葉でした。
治るまでの間、本場所の土俵からは離れますが、存在感は抜群です。復帰までの様子は、西岩部屋新聞をはじめ、親方コラム、こちらのブログで随時お伝えしてまいります。
