5月27日夕方17時
迎え梅雨に下駄を濡らしながら、若大根原、若田中、若金子、若箭原が国技館から帰って参りました。
降り止まない雨の中、卒業証書だけは、しっかり胸で守ります。
4人分を纏めて筒状に丸め、ビニールに包み、輪ゴムでとめ、代表者1人が大事に持って帰ってきました。
「お陰様で教習所を卒業することが出来ました。」
一人ずつ拳をついて、親方に挨拶をします。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、実技は無く学科のみという異例の授業形態となりました。
「コロナだから仕方ない」とあらゆる経験が削られ続ける中で、やってみたかった事はたくさんあったと思います。
割り切って、今を生きて、今を楽しんで、しっかり勉強した半年間でした。
夜は、皆んなでショートケーキでお祝いしました。
「教習所を卒業した。ここからだよ。」そう親方が諭します。
皆は厳しい表情で「はい」と返事をしていました。
ケーキを食べる表情は、まだまだあどけない少年です。
半年間、安全な環境を整えてくださいました皆様に厚く御礼申し上げます。
5月28日
実家に証書を送ります。
梱包し、送り状を書き、郵便局の窓口から出すという作業も社会勉強の一つです。
品名に「卒業証書」と書く姿を見て、込み上げるものがありました。
昨年の2月に西岩部屋へまいりましたので、中学校の卒業式は出ていません。中学校の卒業証書は親御様が校長室で受け取ったそうです。
昨日は小学校以来の卒業式。
立派な卒業証書が授与されました。
卒業おめでとうございます。
