通常、西岩部屋では毎日朝夕の掃除に加え、年末、地方場所に発つ前と年に4回大掃除をするのですが、この一年は東京滞在のため、大掃除は時機をみて行っています。
春場所の休暇が明けました今日、大掃除から始動いたします。
親方が担当を振り分けます。
ちゃんこ場
左から、若箭原、若藤岡、若金子
トイレ、脱衣場
若大根原、八女の里
お風呂
若田中、若松永
早朝より、西岩部屋大掃除開始です!
ぺたんと座って、丁寧に汚れや錆びを磨く若箭原。
若藤岡、若箭原
五徳を外し、金たわしで擦り、汚れを落とします。
次回の大掃除では若箭原一人でもできますように、兄弟子の若藤岡が教えます。
若金子、若藤岡
換気扇も綺麗に洗いました。
お風呂場の様子を見に行き、またちゃんこ場に戻り、「それとね、藤岡くん、、、」とカウンター越しに話し掛けるも、姿が見当たりません。
「あれ?藤岡くんはどこ?」
「、、、は、、、ぃ」
いました!!
自身が乗らずに、台になる。
若藤岡らしいですね。
若箭原もはじめての作業をよく頑張っていました。
続いて、トイレ掃除です。
トイレ掃除の工程の中でも皆んなが一番やりたがらないであろう、汚れのこびりついた大変な箇所を八女の里が率先して行っていました。
若大根原は今日が初めてのトイレ掃除担当です。教えるためにも、交代しながらで大丈夫ですよ、と声を掛けました。
センサーが反応して、水が流れるのを防ぐためです。節水を心掛けてくれてありがとう。とても助かります。
若大根原は丁寧に隅々まで拭き掃除をしてくれていました。
八女の里からトイレ掃除の手順を習い、もう次は一人でも大丈夫です。
稽古タオル、泥着、洗濯物などを置いています銀ラックを持ち上げますと、砂がたくさん。これは相撲部屋では仕方のないことです。
八女の里がしっかり掃き掃除して、水を含ませモップがけをします。
お風呂場は若松永が大きな体を折り畳み、細かい作業に集中していました。
メラニンスポンジで、蛇口やシャワーの周りを丁寧に磨き上げてくれています。
霞んだままでも何も差し支えないのですが、光るところがピカッと光っていますと、やはり気持ちの良いものです。
大掃除だからこそ、こういったところも綺麗にしてくれていました。
バスマットは、これを使ってくださいと以前、大部屋に降ろしたのですが、保管方法は任せていました。
当たり前といえば当たり前のことかもしれませんが、いつもこうして綺麗に畳んで積んでいてくれたことを知り、何も言わなくてもちゃんとしてくれているんだなととても嬉しくなりました。
まだ若い男の子たちだけの大部屋で、共同に使用する物が皆んなの配慮で整理整頓されていますと、自分たちで決めたルールや意識が垣間見え、ぐっとくるものがあります。
出ました!!
君はスパイダーマンか!!
土俵上だけでなく、ここでもその手が活躍しています。天井も端から端までピカピカです。
撮られていることに気づいていません。
なぜここまで高速で拭いているのか。
ありがとう。
あとは全員で手分けして。
八女の里、若田中
押し入れの中の物も全て出して掃除します。
ベランダは若松永です。
窓はクリーナーで磨き、窓のさんも綿棒などを使って丁寧に汚れを拭き取ってくれています。
若大根原は、本棚の本を一冊一冊拭いてくれていました。
若箭原は、若藤岡とともに玄関掃除を担当してくれました。膝をつき、雑巾掛けをします。
冷蔵庫の中は、中身を全て出して中を綺麗に拭きます。若金子が整理しながら一人で頑張ってくれていました。
以前親方の勧めで、「永平寺」の修行風景のビデオを皆んなで観たことがあります。
掃除がいかに大切か。
自分たちが身を置く住まいを古くなっても大切に扱えるかどうかで人としての基本的なことが試される。
そういった内容でした。
相撲部屋も同様に厳しい世界ですが頑張りましょう。
綺麗になった部屋が日々皆んなが快適に安らげる場所でありますように。
いつもありがとう。
大変お疲れ様でした。