場所後の休暇中の平穏な夜、ささやかながら部屋でお誕生日会をいたしました。プレゼントは何にしよう...いろいろ考えましたが、やはり必要な物がよいだろう、と親方と一緒に両国ライオン堂さんに襦袢を買いに行きました。
福岡県八女郡広川町出身
八女の里 晃
21歳になりました。
部屋で一番お兄さんとして、皆んなを纏めてくれています。いつも落ち着いていて正しい判断で先頭を歩いてくれています。自分らしいやり方で、厳しく短い言葉で注意するときはしっかりと注意してくれていますし、その正しさに、皆んなは付いていきやすいと思います。
なぜ付いてきてくれるかは、日々の八女の里の生活態度、相撲への向き合い方、親方からの信頼度を皆が知っているからでしょう。
例えばの話ですが、よく漫画やドラマにもありますように、手をつけられない程の不良が立派に更生する物語は人々の心を打ちます。よく頑張ったと褒められます。
一方で、一度もぐれることなく真面目にやってきた人は意外に評価を受けません。
よく考えますと、頑張り続けている後者の方が評価を受けてもよいはずなのに。
よくここまで変わったね、という振り幅がないため、特別目立つこともないのですが、ずっと誠実に毎日を過ごすということは、そう簡単にできることではありません。
八女の里は後者です。
自分を抑え、忠義を尽くす。自分は相撲部屋に来ているんだ、遊びに来ている訳ではない、という精神が八女の里から、ひしひしと伺えます。
毎日毎日成長が見え、20歳になってから急激にしっかりしてまいりました。
このコロナ禍で、ストレスも溜まりそうな中、部屋で何も問題が起こらず、やることをしっかりやった上で、兄弟子弟弟子、皆が仲良く毎日笑顔で戯れあって過ごせていますのは、一番は八女の里の頑張りだと思います。陰日向となり、皆の笑顔を守ってくれていますことに本当に感謝しています。
21歳、ますます素敵な一年になりますように。
たまには息抜きもしてくださいね。
