西岩部屋おかみさんブログ

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長野県出身 若鳥海


今回の台風19号によります長野県の甚大な台風被害を受け、若鳥海は、自分が今何ができるかを考えました。

山々に囲まれた豊かな大地。
力士になるまで、長野県長野市で台風災害とは無縁で育ってまいりました。
入門から8ヶ月。
まだまだ修行の身、これまで一度も地元長野県に帰省していません。



御家族の皆様はご無事であります事が分かりました。ほっと胸を撫で下ろす思いでございましたが、被害が拡大していくにつれ、友人たち、お世話になりました方々、生まれ育った町並みへの心配と不安はまだまだ拭われません。

若鳥海は18歳、序二段です。
纏まった大きなお金もございません。何ができるかと当たってみましたところ、「社会福祉法人 長野市災害ボランティアセンター」のかたより、ご提案をいただきました。一般の支援物資の受付はまだ調整中ではあるものの、泥かきなどのボランティアの受付は続々と始まりつつあるとのこと。そのボランティアの方々への軍手やマスクを送っていただくことが今は一番助かりますとのことでした。



巡業中の親方にも報告と相談をし、稽古後自転車を走らせます。
_var_mobile_Media_DCIM_138APPLE_IMG_8014.HEIC同期の公輝が付き添ってくれました。
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oArx7cT0Jp.jpgボランティアの方々に思いを託します。



手紙も書きました。
お見舞いの言葉から始まるその手紙には、自身が長野市出身であること、九州入りが控えている為、現地でのお手伝いが叶わないこと。
最後には、長野県の皆様が少しでも元気になれるよう一生懸命相撲をとるとの誓いの言葉が綴られていました。
同梱いたします。
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今朝の様子です。
来週、九州入りいたします。
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親方はいつも力士たちに言います。
「出身地をアナウンスしてもらって土俵に上がる。地元を背負っているんだよ。地元に支えられ、地元に恩返しする。それが力士なんだよ。」

若鳥海は、その意味を噛みしめていると思います。