西岩部屋おかみさんブログ

大相撲西岩部屋の備忘録として利用しています。【公式twitter】https://twitter.com/nishiiwabeyaです。

2019/04/24 15年目

この日は結婚記念日でした。
お相撲さんたちには、何も言っていませんでしたが、プロフィール欄を見て気づいてくれたようで、浅草名物『神谷バー』の電気ブランとワインをプレゼントしてくれました。
HkdwvLN0vg.jpg
ruVoMzCg03.jpg
この時期、西岩部屋は、いろいろありました。
一旦、冷静になって、"お相撲さんたちに寄り添うというのはどういうことなのか"、考え直している最中でした。
そんな状況の中でも、皆んなでこうして話し合ってお祝いを用意してくれることに、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

高校生、大学生くらいの若い男の子たちをお預かりするのですから、時にひっちゃかめっちゃかになるのは当たり前です。


親方と話し合いました結果、西岩部屋は、このまま行きます。
これからも、親方の考えの元、毅然とした指導をしてまいります。
小さなこと、面倒なこと、そのぐらいの悪いことは誰でもやってるんじゃないの?という事でも、『正しいと思う事』だけを、何度も何度も教えていこうということになりました。

どんな時もお相撲さんたちの話を聞くこと。それが寄り添うということ。これが自分なりの答えでした。
でもそれは、お相撲さんたちの都合の良いようにこちらがいうことをきく、という意味ではないことを伝えていたのがこの頃でした。

部屋の考えに賛成一辺倒ではないこともあると思います。
角度を変えれば、「力士ファースト」ではないということになりますが、西岩部屋に来てくれた可愛い子達です。どんなことも悪いようには決していたしません。厳しいと思いますが、ついてきてください。
ちゃんと叱るときに叱れるおかみさんでいたいと思います。

我慢やしんどさを超えて、西岩部屋を人間修行の場なんだ、自分で選んだ道なんだと良い意味で諦めの着地点を自身でみつけ、稽古に打ち込んでくれることを願います。
強くなれば今よりもうんと自由が増えます。今よりもうんと意見が通ります。それを発奮材料に、頑張ってほしいです。
親方は厳しい。おかみさんは口やかましく細かい。
今そう思われることが、5年後10年後、後々全員の成功に繋がると信じています。


相撲だけ強くなっても愛されません。
なんでも『最後は人』です。



15年。まだまだこれから。
部屋の羅針盤は親方です。身を預けてその船に乗ってくれた子たちのために、明るく頑張ります!